【演奏動画 バッハ インヴェンション第14番】
バッハ インヴェンションシリーズ
今日は第14番 変ロ長調をお届けします。
J.S.BACH
INVENTION No,14 B-Dur
PIANO
MIYUKI KODAMA
バッハ
インヴェンション 第14番 変ロ長調
演奏 こだま美由希
冒頭の主題のmotivを曲全体に構成される前奏曲風な曲。
冒頭、右手の1、2拍目のmotiv
3,4拍目で転回されたmotiv
左手、1拍目裏拍から対位句。
motivはターンが含まれており
ターンの習得を狙いとしていることが見受けられる。
コンクールなどでは公平さも問われることもあり
指定楽譜表記も多い。
その中で原典版と呼ばれるものがある。
作曲者の意図に沿った楽譜とでも言おうか。
なぜ、バッハの原譜には
テンポやスラー、スタッカート、強弱の指示がないのか?
1つは、バッハの時代は、作曲家と演奏家の区別はなく
(ピアニストという職業ができたのはあのクララ=シューマンによる言われる)
作曲者自身、もしくは作曲者の弟子に限っていて
作品に詳細を書き込まなくても意図に反した演奏はなく
必要なかったとも言われる。
また、後世に名を馳せようという野望からではなく
インヴェンションに限って言えば、息子君たちのためで
これほど、今に強弱、テンポ、フレージングなどが
問題にされることはまったく予期してなかったのだ。
また、当時の楽器のクラヴィーアというと
ハープシコードかチェンバロを指すのである。
ときにオルガンも含め鍵盤楽器全部を指して言うこともある。
現在のピアノとはまったく違い
当時はピアノは発明されたばかりで実用的ではなかった。
バッハは楽器の指定をしていない。
だけど鍵盤楽器のための曲集であることは明らかである。
上記のことからショパンなどのピアノのための作品を弾くのと
同じ考えではいけないことがわかりますね!
楽器の問題よりバロック音楽のスタイルを認識、理解して
演奏することがもっとも大切なことといえるのではないでしょうか。