モホロビチッチ不連続面。
私は、なかなか覚えにくい字面のものは
適当に教室のサイドにあるホワイトボードに
書きなぐっています。
言葉が近くにあれば、それについて考える機会も増え、
適当にiPadやiPhoneで調べることもでき、
”理解すれば自然と言葉も入ってくる”と
確信しているので、そのようにしています。
これは、”積ん読”にも同じことが言え、
読みもしないのにいっぱい本を集めて
無駄だと思われるかもしれませんが、
実際その”テーマ”が近くにあり続けるだけでも
普段から触れる言葉として興味の源泉にもなります。
環境においているものが思考や興味を
変えていくというのは、”文化資本”の
考え方にも通づるところがあります。
最近は、「モホロビチッチ不連続面」について
学んでいたため、その言葉をホワイトボードに
書いていましたら、生徒たちがすぐに興味を持って
「それ何〜!?」って聞いてきます。
小学生ほど情報感度が高いのですが、中学生や
高校生でも、興味のある子は質問してきます。
アンドリア・モホロビチッチによって
発見された、地殻とマントルの境界面であり、
地震波の速度計算などにも関わっています。
一般にマントルの方が地殻よりかたく、
それが影響して地殻からマントルへ
地震波が移行した時、地震波の速度が上がります。
不連続というのは、地震波が速度を変えるところから
名前が由来しているようです。
子どもたちを賢くしていくためには、
私自身が常に新しく、情報を仕入れて続け、
素直に”今学んでいる”と告白することです。
私は、高校地学は履修しておらず、
高校地学領域の知識は0。物理や化学、
日本史は独学してきていますが、地学だけは
盲点となっており、中学の範囲で止まっており、
今学び直しています。
地理の次は、地学について、
面白さを伝える伝道師になってゆきたいと
思っています。特に、小・中学生相手には。
高校に入ってから地学をしなければ
ならないのは、例えば九州大学文系では
理科二つが必要で、ほとんどの場合、
地学が必須になっているからです。
他の学校も、理科が2教科必要な流れは
増えてきており、ですからなおさら、
地学は面白いということを小学生期の子たちには
特に、伝えられたらいいなと思っています。
面白いと思うことは不思議と頭に入ってきます。
そういうものだと思っており、興味から始まる
小学生の導入期の学習において、もっともっと
面白いことを伝導できたらと思っています。