矛盾が同居している

今宵（2022年11月8日）は、「皆既月食」。
しかも、天王星食も同時に見ることができ、皆既月食と惑星食が同時に見られるのが
1580年7月26日以来、442年ぶりということで各地で皆さんご覧になり
スマホの写真を連写された方も多いのではないでしょうか？

ただ、この「月食」や「日食」とよばれる現象。

ある一方では、素晴らしい天体ショーであり、

もう一方では、どちらかと言うと忌み嫌う現象と捉えるという説もある。
（私のヨーガの師曰く、インドでは【食】の期間は仏像などすらも赤い布で覆い隠して
カーテンもすべて閉ざして籠る方がよいとされているらしく、皇族の方々も【食】の間は
籠るとのこと）

【奇跡的な最高のハッピー天体ショー】と、【忌み嫌い籠るべき時】と。

まったく真逆の説が、現実には在る。

でもこの、まったく真逆の説・ハナシが同居するのは
何も日食やら月食に限ったハナシではない。

こと、身体の世界観もまったくもってこれ。

【食べると元気になる】と【食べない方が元気になる】とか、

【激しい運動したをほうがいい】と【ゆっくり静かに瞑想したほうがいい】や、

【動いた方が良くなる】と【安静にしていた方が良くなる】などなど、

私自身も20年以上、この身体という世界に向き合ってきて、
そして学びを深めていけばいくほど、なんだかまったく真逆の意見や説が
どんどん出てくるのです。

それこそ、この疫病騒ぎの一件でもまさにそう、

【お注射を打った方がいい】と【お注射は絶対に打ってはいけない】という真逆の説が、
おもしろいほど真っ二つに分かれて騒がれている。

じゃあ、一体どちらが本当に正しいのか！？
どちらが真実なのか！！？

少なくとも、身体に関してのことは
私自身もこの手のことは、かなり考えましたし、悩みました。

だって、全然真逆なんだもの。

そして、それがどちらも正しいと主張し合っている。

でも、

ある時に気がついたのです。

なるほど・・・。

そもそもこれは、

【矛盾が同居しているのだ】と。

どちらかの説が正しくて、もう一方が間違っている。

そういう図式の世界観ではない。

まったく真逆の、相反する存在が、
まったくもって矛盾するものが、同じ空間内に存在しているもの。

身体とは、この

【矛盾が同居している存在】

そう落とし込めた時、本当にいろんな痞えがスッキリした。

そうなのだ。そもそも私たちが存在するこの世界は、

【矛盾が同居している世界】

だったのだ、と。

右と左も、上と下も、火と水も、男と女も、戦争と平和も、

それこそ、陰と陽も。

この世界はすべて、

【矛盾が同居している世界】なのです。

ぜひこの捉え方は、

ご自身の身体というものを捉える上でも、
ぜひ大事な設定の上位にしておいていただきたい。

この世界は、

そしてご自身の身体という存在は、

【矛盾が同居している】

そういう世界なのです。

そして、その矛盾しているどちらを選ぶのかの自由を、

すべてのヒト、ひとりひとりに与えられているということもね。