三代目❤夢小説 『直己編25』
2018.03.18 15:30
撮影中の着替えやちょんまげを結う時に使っている京都•太秦撮影所。
通用口を出ると、鮮やかな紺地に笹の葉模様の浴衣を着て、真っ白な日傘をさした彼女が立っていた
「よくここがわかりましたね」
「近所で尋ねたらすぐにここだってわかりましたよ」
「とっても有名な方なんですね」
彼女は涼やかに笑った
通用口までついてきたスタッフが、
ぼーっとして彼女を見ている
俺はスタッフに声を掛けた
「ああ、ありがとうございます。知り合いなんで」
スタッフはハッと我に返って、
「あっ…じゃあ、ごゆっくり」
と言い、中へ戻ろうとした
すると彼女が、
「あの、差し入れをお持ちしましたので、皆さんで召し上がってください」
風呂敷に包まれた箱のような物を、
スタッフに手渡した
「え?いただいていいんですか?」
「自宅で作ったおはぎです。皆さんのお口に合うかどうか…」
スタッフ「ありがとうございます!
昼食の後で皆んなでいただきます!」
スタッフは大切そうに包みを抱え、
中へ戻っていった
「なんか…すみません、差し入れまで…」
「いえ、ほんのお礼の気持ちなので」
「あ、ちょんまげ…」
俺の髪を見て彼女はクスッと笑った
「少し歩きますか?」
「はい」
つづく
夢小説ですが、直己さん目線でストーリーが進んでいきます。