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会衆内のSOS

Lesson 3-3 ハルマゲドン

2022.10.23 02:14

 JWでは、「ハルマゲドン」がやってくると、JW以外の人は基本、皆死んでしまうことになっています。

 信じるのは自由でしょうが、とにかく、「この組織の人だけが神に救われる」というのは聖書の教えとは違います。聖書の教える神の救いは、単位が個人個人に対してのものです。

ヨハネ 15:5
わたしはぶどうの木、あなた方はその枝です。わたしと結びついたままでおり、わたしが結びついたままでいる人、その人は多くの実を結びます。
ルカ 15:7
悔い改める一人の罪人については、悔い改めの必要のない九十九人の義人について以上の喜びが天にあるのです。

 聖書にはいわゆる終末論の基礎があり、恐ろしげなハルマゲドンの描写もあります。

 そのことの是非はあえて論じません。

 ただ、聖書は完全ではない、とあらためて述べたいと思います。

 聖書研究が進んだ今では、聖書内の恐ろしげな文面をそのまま受け止めるのは論外とされています。聖書時代の読者は文中に隠される意味をよく理解できたようです。恐ろしげな聖書預言の多くは、迫害されていた古代の読者に向けて書かれています。それは彼らにとってはかけがえのない希望の文書でした。

 今の世の中で聖書のハルマゲドンをこれから来る世界の終わりとして解釈するのは大昔の聖書研究しか知らない人か、カルト教団だけです。

 さて、忘れている人が多いのですが、聖書の中では、世界は既に神によって一度滅ぼされています。その時、エホバは世界について、このように約束しておられます。

創世記 8:21‐22
エホバはその心にこう言われた。「二度と再びわたしは人のゆえに地の上に災いを呼び求めることはしない。人の心の傾向はその年若い時から悪いからである。二度と再びわたしは自分が行なった通りにあらゆる生き物を撃つことはない。地の存続する限り、種まきと収穫、寒さと暑さ、夏と冬、昼と夜は決してやむことはないのである」。

 ですから、イエスの預言された「裁きの日」はJWの言うハルマゲドンではありません。

 聖書の言う「神の王国」「パラダイス」が具体的にどのように、いつ来るか、詳細な点は分かりません。これに関する聖書の各所の記述は、多種多様な解釈の存在を許しています。

 イエスは人類にパラダイスと復活の希望、そして裁きの日の警告をお与えになりました。それは事実です。しかし、詳細が述べられていない以上、誰も断定的な教理を打ち立てることは許されません。この点で神のご意志をはっきり説明できる者は誰もいません。あらゆる教えは仮説か希望にすぎません。

 誰にでも死は訪れます。天地がひっくり返らなくても、終わりは来るのです。

 死ぬ時、きっと神はあなたのそばで救ってくださいます。

 信じるのであれば、ハルマゲドンを怖がるのではなく、パラダイスの希望を信じてください。

 それが聖書の役割であり、価値なのです。