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studio Kattini

まちがえやすいこと

2018.03.19 15:44

アレクサンダー・テクニークは、演技をやっている方にもだいぶ広がってきたようです。

先生も増えましたし、口コミで徐々に浸透してきたように思います。


一度レッスンを受けて、アレクサンダー・テクニークの原理を知っている方が、アレクサンダー氏と同じことがじぶん自身に起きているのがわかり、それをどのようにじぶんのものにするのか、探求しに来てくれました。


その方は、じぶんも、仲間たちも、台詞を言うときに首を押し下げていて、それを注意されていることが多いことに氣づいたそうです。


その方自身が受けた指示は、

「首を動かさないで台詞を言って欲しい」

とのことだったそうです。


そして、その方がアレクサンダー・テクニークの体験レッスンで得た体験(感覚)は、

「首を動かさないで動いていた。」こと。


なので、じぶんの置かれている状況とアレクサンダー・テクニークは何か関係があるに違いない、

と思われたようです。


でも、なにかうまくいかない。

じぶんでできない。


それはこの方が受けたアレクサンダー・テクニークの体験を、

どのようにじぶんに取り入れていたのか、ということにつながります。


「首を固めて動く」、というのをやめたとき、

「首を動かさないで動く」ような感覚を得たのでしょう。


実際は、首を固めないで動いたので、たくさんの動きが生まれ、いつもの衝撃が起こらなかった、

ということだったと思います。

とにかくいつもの動きが首に起こらないよう、注意して動いたと思うのです。


「いつもの動きをしない」が、

「首を動かさない」

という解釈に変化したのでしょう。


感覚と解釈。

なかなかやっかいですね。