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真弓先生の人間観が素晴らしい。蘇れ 生命(いのち)の力 ~小児科医 真弓定夫~

2018.04.10 06:09

https://owp123.com/a-life-to-revive-a-pediatrician/  より

蘇れ 生命(いのち)の力 ~小児科医 真弓定夫~の上映会に行ってきました。

真弓定夫先生の考え方やお話に非常に共感できるところが多くてブログでまとめてみました。

今の医療に問題意識を感じていたり、子どもたちの健康を本氣で考えている方に読んでほしいと思います。

野生動物と同じことをしていれば病気にならないんだよ

真弓定夫先生、インターネットの情報などで薬を出さない小児科医、自然な生活を指導する医師としてその活動は知っていたけど、実際にどんな人なのか知らなくて興味が湧いたので映画を観に行きました。

こちらその予告編、youtubeに上がっていました。

真弓定夫ドキュメンタリー「蘇れ 生命の力」予告編 ショートver

トレイラーの動画でもあがっている真弓先生のクリニックの場面、映画もここから始まる。

そのクリニックを訪れるお母さんのインタビューで「一人の診察に30分も40分も使ってくれる」という驚きの声から始まる。

最近の医療の現場、特に街のクリニックなどでは、電子カルテの導入も進んで医師が患者さんを診ないで、パソコンと向き合っている時間の方が長いという話もある。

そんな中で、一人の診察にそれだけの時間を使うのはやはり珍しい。

真弓先生は「病気を治すのは医師ではなく本人の自然治癒力だ」と言われており、病気を治すのではなく、体質を変えることを目的に診療をされている様子。

体質はその人が食べるものや住んでいる環境によって出来上がるので、それを確認するのは患者さん、子どもの場合はその親からたくさんの情報を聞かないといけない。

健康になるには自然なモノを食べる、加工されたものを止める

外に出るものはすべて問題ない

映画の中で、真弓先生の語録的な名言も飛び出していた。

これは、発熱、嘔吐、咳、下痢、湿疹などの症状は問題ないということ。症状というのは本来の元氣な状態に戻すために起こるものなので出る分には大丈夫という話。

本当に共感することばかり。

映画の中では、子どもが風邪をひいて37度の熱が出ているというお母さんが、クリニックを訪れているところで上の話をされていた。

しかし、風邪をひいて発熱をして37度というのは、普段の体温が低いことが分かる。

外に出る症状は大丈夫だけど、外に出せないのは良くない。具体的に言えば、それは低体温と便秘だ。

低体温は良くないから、食事を変えた方が良い、と。

そこから食事や生活の指導の話になるのだが、分かりやすい話をされているのが、加工されたモノをやめること。

スーパーやコンビニで並んでいる加工食品は、加工されればされるほど添加物の量が増えて自然から遠のいていく。食べ物もそうだけど、加工された空気も良くないと真弓先生。

加工された空気、加工された水、加工された食べ物、それが病気の原因。

この視点は、当たり前すぎてほとんどの人が見えなくなってる点ではないだろうか、それだけに重要な話だと思う。

冷暖房を日常的に使うことで、人の体温調節機能が損なわれて体温調節が上手くできなくなってしまう。

実際に、低体温で免疫力が下がりガンの増加につながっていたり、真夏に汗をかけなくて(塩分の不足もある)熱中症で倒れる人も増えている。

熱中症で倒れるお年寄り

エアコンで震えるオフィスの女性

この記事を書きながら、足元でつけていたヒーターを切りました(笑)

人間である前に人(ヒト)という動物、健康になるには自然な生活をする

野生動物と同じことをしておけば病気にはならないんだよ、と語る真弓先生。

野生動物は、食べ物を加工することもなくて、全部丸ごと食べるでしょ、いつだって外で過ごしてる。例えば、動物園の動物は野生の動物よりも加工された食べ物を食べるから病気になりやすいし、人が飼っているペットなんて、もっと加工された物を食べるからもっと病気になりやすい。

だから、一物全体で食べ物を食べること、エアコン、クーラーをつけない生活をして、薄着にすること、と話されていた。

この後、映画の中では、真弓先生が暮らしているお宅も取材されていて、実際の生活の様子なども描かれていた。

歯磨きはしない、歯医者に子どものとき一度しか行ったことない

真弓先生の話で特に驚いたのは、歯磨きをしていないということ。

5歳の時に歯医者に行ったっきり、80歳を超えても歯医者に行ったことはないらしい。

真弓先生に影響を受けた歯科医の先生も映画のインタビューに登場して、真弓先生の歯についても、まさに野生だと、話をされていた。

こういう話を聞くと、常識が体の芯まで染み込んでいると、特別なケースとして考えられるか、反発するかどっちかだと思う。

だけど、現代社会のマッチポンプ的な仕組み、病気を生み出して、医療でお金を生み出すシステムを知ると、自然な食べ物だけを食べていれば、歯磨きも不要というのも可能性としてはかなり高い氣もする。

60年前は2300億円だった医療費が180倍の41兆4千億円に

真弓先生は、一人の患者を診るだけではなく、その食事や生活環境もみており、社会的な観点も触れられていた。

その中で現代の増えすぎている医療費についても話がされていた。真弓先生が開業した当時、60年前の日本の医療費は2,300億円ほど。

しかし、この60年間で医者や病院が増えているにもかかわらず、医療費が下がる傾向はなく、増える一方。今や、180倍にも膨れ上がっていると。

人口が二倍になっていて、時代が進むにつれてインフレが進み、お金の価値が下がっているとはいえ、これだけ技術の進歩や教育による人材の拡充ができているのに、逆向きな結果が表れているのはおかしな話だ。

現代の医学教育の内容や、医療の仕組み自体が医療費を増やすように、病気の人が増えるように、出来上がっているようにも見えてしまう。

お医者さんだとしても、生活していかなければならないし、今は医者になるのもお金がかかる。医学部の6年間は他学部よりも学費もかかるだろうし、私立大学になるとそれこそ数千万円かかるところもあると聞く。

学費がなかったとしても、生活するにはお金を稼ぐのは当然のことで、患者さんが来れば来るほどお金も稼ぎやすい。

理想を貫くとお金が稼げない医療の枠組み、真弓先生はどうしてるのか?

医療者の理想も社会としての理想も、健康な人ばかりで患者さんは少ない方が良い。

だけど、今の社会システムでは理想の仕事をすればするほど、お金を得る機会、生み出す機会は減っていくという葛藤状態になっている。

映画の中で紹介されていた真弓先生の生活は質素な感じで、お金や資産についても以下のようなことを言われていた。

普通の医者をしていたら、家も4軒ぐらいは建てれたと思うけど、今はこの部屋とクリニックだけ。クリニックのものは自分がなくなったら全部捨ててもらうように言っている。無いのが良いんだよ。子どもたちにも残すものがないから、みんな仲が良い。入ってくるお金の10%はないものと思って、残りの90%は使い切る、貯めちゃあダメ。あるものは使い切るのが良いんだ。

お金は貯めない。

善い行いをしていれば必ずお金は回ってくるから、それを次の善い行いにどんどん回して、貯めないようにする、と。

日本の個人資産は政府の負債よりも大きいという説があるけど、実際にこういう姿勢で全員がお金と向き合うことができれば日本だけではなくて世界が大きく変わる氣もする。

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まとめ

真弓定夫医師のドキュメンタリー映画、会場は子育て中のお母さんや自然派生活に興味関心のある人が多かったような印象を受けたけど、医療に携わる人にもぜひ見てほしいと思います。

人間が、自然な生活を取り戻して、人(ヒト)本来の力を取り戻したとき、僕らは元々持っていた可能性が最大になると思う。

現代日本の生活は、楽ちんで便利で助かることが多いけど、もともと持っている能力を発揮しにくい状況にもなっている。

その中での、アトピーやぜんそくなどのアレルギー疾患が増えていたり、先進国の中で唯一ガンになる人の割合が増えているのは、自然からかけ離れた生活をしているからに他ならない。

便利な技術を携えながらも、食べる、寝る、排せつする、子孫をつくるなど、生命の本質においては自然と共に生きることが大事。それが、健康な社会を取り戻し、一人一人が最大限に個性や才能を発揮するために必要なことなのだと思う。

映画予告ロングバージョン

映画の中では、自然育児を実践されている麦っこ畑保育園の取材や自然なお産をされている吉村医院の吉村先生へのインタビューもあり、そこらへんも素敵なところが多々あったんだけど、今回は割愛。

保育園でたき火とか超素敵だった。

こちらのロングな予告編でも少し紹介されているので、興味あれば見てみて。