潜在意識を書き換える方法|繰り返して習慣化する以外にもう一つ!
http://live-energy.net/archives/723 より
潜在意識を書き換える方法に触れた本やサイトでは、繰り返して習慣化する ことを強調していますね。
結論を言えば、そのとおりです。
すでに、刻まれた記憶を上書きするには、それなりの時間が必要です。
ただし、繰り返す以外にも、潜在意識を書き換える方法はあります。
それは、衝撃(インパクト)を与えること です。
今回は、繰り返すこと、衝撃を与えることが、潜在意識の書き換えにどのように関係するのかについての内容です。
潜在意識の書き換えは、記憶のメカニズムと密接な関係にあるため、認知心理学と重ねながらお伝えします。
Point
◆ 潜在意識を書き換えるとは
◆ 書き換えする2つの方法
書き換えとは記憶の移行
アファメーションやイメージワークなど、潜在意識を書き換える方法は、記憶の種類によって変えると効果が上がると、以前お話ししました。
参考:潜在意識を書き換える方法は記憶の種類で変えると効果アップ!
記憶は、感覚記憶・短期記憶・長期記憶 の3つに大別できます。
短期記憶は、数十秒で消える記憶と、数時間~数日保持できる記憶 に分かれ、後者を「作動記憶(ワーキングメモリ)」と呼びます。
潜在意識へ新たにインストールしたい書き換え情報は、一旦この作動記憶に入ります。
作動記憶に入った内容は、消えるか、長期記憶へ移るかに分かれます。
長期記憶は、短期記憶の中から長期間保持しようと選ばれた記憶 のことです。
つまり、潜在意識の書き換えとは、作動記憶の内容を長期記憶へ移行する作業 のことです。
上の図をご覧ください。
作動記憶の内容を、長期記憶に入れるかどうかを判定する、門番役を務めるのが「海馬」です。
(海馬は、タツノオトシゴのような形をしています)
海馬は、その記憶が「生存に必要か否か」を基準に判断しています。
「必要ない」となれば、却下(A)
「必要」となれば、認可(B)
数回程度のアクションには「たいしたことない」と判断し、却下します。
ところが、何度か繰り返していると、「何度も同じ内容がくるということは、重要なのかも」と海馬が勘違いして、通してくれるのです。
これが、潜在意識の書き換えには、繰り返し反復することが大切と言われる所以です。
もちろん、海馬は人間のような論理的推論はできません。何によって必要と決めるのでしょうか。
それは「刺激強度」です。
質か量か
たった一度の経験でも、長期記憶に強く刻まれる場合がありますね。いわゆる「トラウマ(心的外傷)」と呼ばれるものです。
心理的に強いインパクトを受けると、すぐに長期記憶への移行を許されます。
「衝撃(質)」か「反復(量)」によって、海馬に強い刺激を与える
つまり、これが潜在意識を書き換えるポイントです。
ちなみに、繰り返して習慣化するのは、量のアプローチである「反復」になります。
なお、衝撃は、ネガティブな場合だけではありません。
感銘を受ける、価値観を180度転換させられるほどの人に出会う。そのような経験も、衝撃に含まれます。
計画の遂行に必要
ある人との出会いが、一瞬で自分を変えてくれたと言うエピソードがありますね。
これは、衝撃により潜在意識の書き換えが素早く行われたためと考えられます。
スピリチュアル的にいうと、生まれる時に決めた計画の遂行に、それが大きく関係する のでしょう。
「愛の理論」を知ったときの私が、それに近いかもしれません。
参考:真実の愛なんてない?愛の定義は複数あり循環させるもの
長い間、苦しみ続けた問題の根源に気づかせてくれた、バイブルのような理論でした。
現在も、この理論に基づいた行動によって、心のバランスを保っています。
ただ、現実的にみて、このような衝撃的な縁(出会い・出合い)は稀でしょう。
そのため、反復で刺激強度を高め、時間をかけて海馬に認めてもらうのが近道になると思います。