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MoonDay SunnyDay

#1ふぁぼごとに本丸で起こった最近の出来事を捏造して語る【タグお題】

2018.12.31 06:29


著:結城隆臣





刀剣乱舞の二次創作。神喰竜也の物語。





※刀剣乱舞の世界観の自己解釈と、マイ設定があります。
※史実に忠実ではありません。
※いろいろ都合よく解釈しています。ご注意ください。














〇月×日 神喰竜也の日誌より








菊の花まつりの紹介状。(妹より
同行者→三日月宗近、鶴丸国永 ※今週中に参加の連絡をする。








歌仙兼定、へし切長谷部、他数名よりハロウィンのイベントを本丸で開催したいと申し出有り。
装飾等の予算案、スケジュール案待ち(担当者:長谷部。明後日朝提出。








宗三左文字、蜻蛉切より石窯の作成申請有。予算書、設置場所の案等の書類は受理済み。
作成は宗三、蜻蛉切、御手杵、燭台切、太郎太刀、次郎太刀が行う。
専門家に作成指導依頼済み。▽月◇日着工予定(雨天延期








太鼓鐘貞宗の歓迎会。
予算:○○,○○○円 幹事:燭台切光忠、大倶利伽羅、鶴丸国永、物吉貞宗
〇月△日 12時より。








来月のシフト作成。予算案、今月の支出・賞与の報告書、他、〇月×日(午後1時)までに提出。









【1】





三「どうした、主。いつもより眉間のしわが深く刻まれているようだが、その紙に何か書いてあるのか?」





神「……三日月か。実家から菊の花まつりの誘いだ」





三「春は花見で、夏は蛍。そして、秋には菊か。これは冬は雪見かの。はっはっは」





神「笑い事では……」





三「で、行くのか?」





神「……」





三「……?」





神「……」





三「押し黙ってどうした? どれ、紙を見せてみるが良い」





神「あ! コラ!」





三「ふむ……。ああ、これは断れぬのう。妹君からの誘いか」





神「……あいつ、俺が断れないのを知っていて……」





三「何、また俺を連れて行けばよいではないか。すけーぷごーととやらのために」





神「……すまない」





三「はっはっは、アレはアレで楽しいぞ。さて、その間誰を護衛に就かせるか。……燭台切は連れて行けなくなったのだろう?」





神「ああ。出禁になった。アイツは一度でも踏ん切りがつけば大人な対応ができるし大丈夫だと思うんだが、あっちの古株連中が……」





三「成程。まぁ、選んだ相手が悪かったな、燭台切は……。しかし、困ったのう……。俺や燭台切の他にのらりくらりとやれる男士―――となると……ああ、一人いるではないか。五条の、あやつを連れて行こう」





神「アンタら仲が良くなかったんじゃ……?」





三「心外だな、主にはそう見えていたのか。……五条のはな、ああ見えて察しが良い。故に、俺の霊力の中に潜む主の淀みに無意識に怯えてしまっているのだ」





神「……そうなのか」





三「うむ。では早速、鶴に話を付けてこよう。主、この紙、借りるぞ」





神「ああ、頼んだ」









【2】





歌「ああ、ここにいたのか。長谷部、捜したよ」





長「歌仙。どうしたそんなに鼻息を荒くして、雅じゃないぞ」





歌「君に言われたくはないな。それより、この雑誌を読んでくれないか。はろうぃーんというお祭りだそうだ」





長「ああ、主から聞いたことがある。それがどうかしたのか?」





歌「どうかしたではないよ。見てごらん、このかぼちゃの飾り、他にも不思議な装飾がたくさんある。どれも一見派手だが美しいものだ。ああなんて素晴らしいのだろう。このさえない本丸もこれらで飾り立てたら賑やかになるとは思わないか?」





長「確かに。短刀や脇差連中が特に喜びそうだ」





歌「そうだろう、そうだろう?」





長「……これは良いかもしれない。ハロウィンか……。主に許可を得ねばならないな」





歌「ああ、一緒に行こう。そうだ、若手組も巻き込めば主も断りにくくなるのでは?」





長「こういうことに限って、お前の機動は俺を越えるな」





歌「どういう意味だい? それは」





長「褒めているんだよ。さて、手早く外堀を埋めに行こう」





歌「ああ」









【3】





燭「骨喰君、主、見かけなかった?」





骨「見ていない。部屋にいるんじゃ?」





燭「それがいないんだ。ちょっと前に主が廊下を歩いているのは見かけたんだけど、その後から姿がなくてね、また誰かに捕まって戻れていないような気がするんだ。今日は仕事が多いって言っていたから、早く保護してあげないと……」





骨「手伝う」





燭「ありがとう。他に鶴さんと鶯丸さんにも主がいたら確保してって声かけてあるから」





骨(頷いた後ハッとして振り返る)





燭「あー……今の声……」





骨「主、と……三日月」





燭「三日月さん帰ってきたんだ。それならもう安心だね」





骨(頷いた後、いや不味いだろとでも言いたそうな顔をして)





燭「……骨喰君?」





骨「今日は三日月が一緒なのはダメだ。主は無事に部屋に戻れるかもしれないけど、定期的に主にちょっかいを出すから仕事が滞る。あの男士なりに多忙な主の体を気遣って休憩させようとしているんだろうけど今日は……」





燭「ああ、そうだね……月末だもんね……」





骨「仕事、手伝ってくる」





燭「僕も行くよ。三日月さんのお相手も必要だし、鶯丸さんも連れて行こう」





骨「ありがとう」









【4】





蜻「……石窯ピザですか」





宗「ええ、石窯ピザです」





蜻「それはどういったものなのですか」





宗「ピザは御存じですか?」





蜻「はい」





宗「オーブンではなく石窯で焼いただけなんですが、食感や味が違うのですよね」





蜻「食感と味が」





宗「ええ。主に連れて行っていただいたお店で御馳走になったのですが、それはもう感動的で。ぜひとも皆様にと思いましてねぇ。石窯をこの厨房か、外にでも作れたらと……」





杵「……よっこらせ、ふーやれやれだ。米はこれで全部だな。燭台切、ここにおいておけばいいかー?」





燭「うん、ありがとう助かったよ。小腹もすいたし何か食べて……おや、蜻蛉切さんに宗三君。こんにちは」





杵「よお。どうしたんだ~二人して」





宗「石窯の話をちょっと」





杵「ああ、この間の石窯ピザか?」





宗「ええ。そう言えば、あなたも一緒でしたね」





杵「あれは美味かったよなぁ。また食いたいぜ」





宗「同意です。それで、ここでも作れないかと思いまして、石窯を作りたいなと話していたのですよ」





燭「……石窯かぁ。パンも焼けるし良いんじゃないかな。ふっくらおいしく焼けるんだよね」





宗「ええ」





杵「書類にまとめて主に出せば許可くれるんじゃないか?」





次「―――でさー、兄貴、そのパンって言うのが……おや?」





太「おや。皆さんお集まりで」





次「何やってるのさ。って、厨房にこれだけの大男が集まるとさすがに狭いねぇ」





燭「石窯を作ろうかって話をしていたんだよ」





太「石窯ですか」





次「石窯! 今その話をしていたところだよ。作るんだね? アタシも手伝うよ!」





宗「まだ決まったわけではありませんよ。これから申請書を作るんです」





次「なんだ、そうなのかい? それなら善は急げ、今すぐ作ろうじゃないか。ね、兄貴」





太「そうですね」





次「みんな、アタシの部屋においでな! さぁて、面白くなってきたー」





宗「ちょ、ちょっと、次郎太刀!」





燭「……行っちゃったね」





蜻「乗り掛かった舟です、このままの勢いで作ってしまいましょうか」





杵「そうだな。それが良いや。おっし、俺も作るんだったら手伝うぜ」





燭「僕も手伝うよ」





宗「しょうがないですね、どうなっても知りませんよ」









【5】





神「大阪城か……」





三「今回はどうするのだ?」





神「悩ましいな。金にも困ってはいないし、博多や後藤、信濃がどうしたいか、によるな」





一「失礼します、主」





神「一期か、どうした?」





一「大阪城への任が下ったと耳にしまして」





神「……やれやれ、大阪城の事になると、アンタはいつも耳が早いな」





一「弟たちに新しく体は必要かと聞いてまいりました所、三名とも不要だと」





神「そうか」





三「どうする?」





神「練度上げに使わせてもらうか。一期、お前を隊長に据える。好きな者を選び大阪城へ練度上げに向かえ」





一「かしこまりました。岩融さんをお連れしてもよろしいですか」





神「ああ、岩融が良いと言えば、構わない」





一「ありがとうございます。後程確認いたします。では」





三「練度をあげると言っても、ほとんどの物がこう練度となってきているであろうに」





神「いるんだよ、いつまでも渋っている奴が」





三「ほう?」





神「江戸に連れて行かねばならないというのに、アイツは……」





三「ああ……歌仙か。長谷部と顕現した日が同じだというのに、未だ特すらもついていなかったな」





神「一期の事だ、確実に歌仙を連れて行ってくれるだろう。さて、俺は他の仕事を……」





三「忙しいな」





神「審神者は少しくらい忙しい方がちょうどいいのさ」