伊藤 佐智馨 -日本語
神奈川県出身。15歳より声楽の勉強を始め、二十歳の時に北イタリアへ留学。2011年にピアチェンツァのニコリーニ音楽院にて声楽科を、2014年に室内音楽科をどちらも審査員一致の最高点とローデで卒業。
2006年に「若いピアニストとオペラ歌手のためのコンクール」(イタリア、フォッジャ)で3位、「プレミオ ”ジャンニ・ポッジ”」で2位、2012年ブレーシャ県モンティキアーリ市主催の声楽オーディションで奨学金を獲得、同年にスペインのセビリヤにて「Certamen Nuevas Voces (新しい声のためのコンテスト)」で観客賞を受賞、その他ヨーロッパを中心に数々のコンクールでファイナル進出。
学生の時からすでにオペラの舞台に立ち始め、これまでに30役以上(レパートリー参照)を務めた。
2014年以降は近代・現代音楽の分野での活動が増え、ドイツのムジークファブリーク(Ensemble Musikfabrik)を始め、ザルツブルクのOenmやセビリヤのザイール・アンサンブル(Zahir Ensemble)などとの共演でヴェーベルン、ラベル、ペルト、ストラヴィンスキー、ロミテッリ、ベリオ、武満、アルフテルなど、前世紀の偉大な巨匠たちの作品を歌った。ヨーロッパを始め、トルコや中国の現在の作曲家と直接コンタクトを持ち、自身のために書かれた作品も多い。
これまでのヨーロッパを中心とした活動で、アンドレア・バッティストーニ、ピーター・ルンデル、クレメント・パワー、バス・ヴィーガーなど、クラシック音楽やオペラ界で名の高い指揮者と共演するという重要な経験を持ち、今日に至る。
声楽を青木美稚子氏、ラウラ・グロッピ氏、エスペランサ・メルギーソ氏、カルメロ・カルーゾ氏に、コレペティートルはカルロス・アラゴン氏に師事。