最近のフィリピンのマンションは買うもんじゃないね。
10年前からマンション投資は辞めている。それでも、売りそこねで2軒が残っているが、5年前からは借りた方が良いと判断して絶対に買わない。価格の暴落は当たり前だが、しかし最近のマンションは昔と違って作りが酷い。昔の方が重厚さや設備も考え抜かれていた。5年前からBGCに居るが、4年間いたマンションはまあ借りてるから良いが、買ってたら悲劇だ。安いから借りてやるの世界だ。まあ4年間、オーナーは値上げもせず、ただ安く(38平米完全家具電化製品付きで2万2千ペソ(4万5千円)貸してくれたので感謝なのだが。。こうした状況が解らない人は同じマンションを8万円で借りるか、高値で買う(笑)
しかし写真のように、素材悪、設計悪の最低マンション。ドアはきしんで外から中の光が見える。床はベニヤの上にタイル、しかし木が腐ると歩くだけでミシミシ音がする。巾木もみんな朽ち落ちる。洗面所にコンセントが無い。洗濯場に洗濯機おいても、蛇口が無い、下水口が無い、コンセントが無い。駐車場は地下一階で大雨が降ると水浸し。ダストシュートは市から改善命令を受けて使えないが、4年たっても改善無しで使えない。これはビル全体をいじる大工事。一階に多くのレストランがありカッコよいが、その為ゴキブリの大量発生でも知らん顔。言えばもっとある。俺のもんじゃないから良いのだが。。。
しかし知ってますかもっと恐ろしい現実を。デベロッパーの建設コストは売値のたった28%で土地代が10%未満、合わせて38%のコストで建てている事を。。。知ってますか?
これは49%販売すれば、全ての原価が取れて後は関連企業で賃貸に回す。そうすると住民集会でも、またビル崩壊時でも、メジャーを確保する事で、買った人には一言も言わせない。なんの権利も与えない。そういう筋書きがあることをご存知か? 昔はそんな卑劣な考えは無かったが、約10年前から変わって来た。10年前あるマンションの住人集会に出席して、発言は聞くが、決議は出来ない現実を見てしまったからで、特に外国人に販売を多くしたいのは、こうした時に何も言わせないためである。
今度越してきたアヤラの物件、前はデベロッパーはメガワールドだったが、アヤラの物件洗濯場にも蛇口その他は付いているし、まあ満足できる。しかし写真右のようにシャワーの排水が出来ず、すぐ詰まる。入居2週間で2度メンテを呼ぶ。同じ28%建設コスト原理は変わらないので、天井厚が余りにも薄く2階の電話音や歩く音が聞こえる、廊下はビニールタイルで凸凹、外観は昭和初期の団地デザイン、駐車場は風通しが良く、車を毎日洗車しなくてはいけないほどの砂ぼこり。台風が来たらどうなるのか(笑)
今度は前の倍広いので家賃は倍だが、借りてて良かった。買った人は2千5百万円以上で買ったようだが、3分の1の価格で買ってくれと言われても、嫌だね。