三代目❤夢小説 『直己編28』
2018.03.21 07:15
「あっ!直己さん、どちらへ?」
「すみません!次の撮影時間には必ず戻りますので」
急いで竹林の小径に戻り、彼女の後を追いかけた
ザーッと長めの風が吹き抜けた
竹林を抜けると…
あの町屋があった場所には…
朽ち果てた古い廃墟が立っていた
えっ?…確かこの竹林の横に町屋があったはず…
道を間違えた?
いや、竹林の小径は一本道で脇道は無かった…
荒い息を吐きながら辺りをキョロキョロ見渡していると、
竹林の方角から浴衣を着た老人が歩いて来て、直己に声を掛けた
「どうかされたかの?」
「あの…ご老人はこの付近にお住まいですか?」
初対面なのに口をついて出た
「生まれてからずっとここで暮らしておる」
「あの…この廃墟のあった場所に、美しく手入れされた町屋はありませんでしたか?」
「はて…おかしな事を申されるな」
「この付近に町屋は無く、この廃墟にはもう100年以上誰も住んでないが?」
そんな馬鹿な…
手入れが行き届いた町屋…
坪庭が見える豊かな空間で、抹茶と和菓子もよばれ…
俺は…
幻を見たのか?
つづく
夢小説ですが、直己さん目線でストーリーが進んでいきます。