ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission1-④
2018.03.23 23:00
休憩中にのど飴を買いにいくと言って、スタジオ近くのコンビニにやって来た。
トイレに行くと恭介とRYUJIが待っていた。
俺は着ていた赤いフード付きトレーナーとイヤモニをRYUJIに渡した。
capの上からフードを目深に被り、RYUJIは左手の中指を立てた。
スタンバイOKって…立てる指が違うだろ!
欧米でやってみろ…
ブーイングされっぞ!
恭介「are you ready?」
RYUJI「come on!」
恭介「let's go‼︎」
そこ英語じゃなきゃなんねーのか?
RYUJIはポケットに手を突っ込んで、鼻歌を歌いながらスタジオへ入っていった。
「しくったら改良だな」
「簡単に言ってくれるよ…」
恭介はそう言うと、俺を抱き寄せた。
キスされるな…
ちょっと待て!コンビニのトイレだぞ‼
都合のいいことに、売り場からは死角になっていて、レジに店員の姿も見えない。
俺から恭介の唇に吸いついた。
「ん?…」
想定外だとでも言いたげに、恭介は軽く声を漏らした。
to be continued…