フィンランドの小学生は日本についてどれぐらい知っている? インターンシップ④
インターンシップの間、私は、小学校のすべてのクラスで日本についてプレゼンをしました。
フィンランド語で話しました。
自分が知っている単語をフル活用しても、
私のフィンランド語は幼稚園レベルです。すごく簡単に紹介しましたよ~
今日は私が使った資料をシェアします。
授業が45分あって、好きに使っていいよということだったので、
1.最初の20分はパワーポイントで日本の紹介
2.折り紙を教える 15分~20分くらい
3.時間が余れば日本紹介のビデオを見せる
という内容にしました。
1.日本について
Moi!(モイ)はフィンランド語で、“ハロー”という意味です。
名前を言う時は、 「ミナ オレン 〇〇」です。
japanilainenは“日本人”という意味で、
“私は日本人です”は「ミナ オレン ヤパニライネン」と言います。
(フィンランド語では、「J」は ヤ行の音になります。)
青い字の「ハウスカ タバタ」は、“Nice to meet you!” という意味です。
世界地図を見せて、フィンランドと日本の場所を小学生に質問しました。
みんな積極的に、手を挙げて答えてくれました(^^)
クラスの1/3くらいは日本がどこか知っていました。
「9tuntia」というのは、“9時間”という意味です。
日本からフィンランドまで、飛行機で9時間かかるよと説明しました。
ここで、「日本とフィンランドの時差は7時間です。日本は今何時でしょう?」
とクイズを出すと一生懸命計算していて可愛かったです。笑
「Japanilainen kuluttuuri」(ヤパニライネン クルットゥーリ)は日本文化という意味です。
日本と言えばという写真を一枚ずつ写真を見せて「これは何でしょう?」と聞きました。
寿司を食べたことがある小学生がけっこう多くて、知っている子が多かったです。
すもうは写真が出たら笑いが起こりました。すもうという名前もほとんど知っていました。
忍者は男の子にやっぱり人気のようで、さっと手を挙げて答えてくれました(^^)
海外の友達も全員知ってるけど、忍者はなんでこんなに有名なんだろう?
日本といえばアニメということで、「ポケモンも日本出身だよ~」と教えました。
「ポケモンGOをしたことがある人?」と聞いたら、ほとんど手が挙がっていました。
好きなポケモンを聞くと、ピカチューとイーブイが人気でした!
日本語を2つ教えました。
このプレゼンをした後から、廊下ですれ違うと生徒が「コンニチワ!」「アリガトウ!」と私に言ってくれるようになって、嬉しかったです。
Japanilainen Peruskoulu(ヤパニライネンペルスコウル)は、“日本の小学校”という意味です。
日本の小学校についても少し紹介しました。
一般的な教室を見せて
「全部の学校ではないけど、制服を着る小学校もあるよ」と伝えると、
けっこう興味を示していました。冬でも足が出ている服でびっくりしていました。
私は関西の出身ですが、まさにこんな制服を着ていて、冬でもスカートで寒かった思い出があります。
フィンランドでは考えられません。笑
「小学生は、みんな同じかばんを買うよ~」とランドセルを見せました。
2万くらいすると言うと、たかっ!とびっくりしていました。
ランドセルは丈夫だけど、確かに高い。日本独特ですね。
ちなみにフィンランドは、指定のかばんはなく、それぞれ自分で買ったリュックを使っています。
ロッカーはなくイスの背もたれにかけています。
↓
最後に、「日本の小学校では、全員で掃除をする時間があるよ」と伝えました。
フィンランドも教室を掃除する時間が時々あるそうですが、トイレや廊下は清掃員の人が掃除をしています。
なので、「日本人は、小学校で掃除の仕方も勉強するよ。先生も一緒に、教室も、トイレも、廊下も全員で掃除するよ。」
と伝えると、先生が、「へ~そうなんだ~いいね~」と言っていました。
掃除をするのは、日本の学校の特徴かもしれません。
これは日本の教育の良いところだなと私は思い紹介しました。
2.おりがみ
「おりがみ」という言葉は、ヨーロッパでもそのまま使われているようで、
小学校の先生は、私が折り紙を教えたいと言うと、「オリガミ~!ナイス!」とみなさん知っていました。意外とおりがみは有名なんですね~知りませんでした!
1年生から6年生までいるので、このサイトを参考にしながら、
学年によって違う折り紙を教えました。
最初にプレゼンをしたのが、6年生のクラスだったので、
日本らしい折り紙を教えたいと思って、手裏剣を教えました。
私の記憶では、手裏剣は簡単なイメージがありましたが、
折り紙をやったことのない小学生は想像以上に苦戦していました。(^^;)
ただ、できた時は、みんなすごくテンションあがって、手裏剣を持って外に飛び出して行きました笑
低学年には、犬や鳥の折り紙を教えました。
動物は、わかりやすくて、子供たちの反応もよかったので、おすすめです。
バレンタインデーが近かったので、高学年にはハートの折り紙を教えました。
これも可愛いし、そこまで難しくなかったので、反応がよかったです。
おりがみは、手軽に遊べて楽しんでもらえるので、おすすめです。
3.日本の動画(おまけ)
動画は、これを見てもらいました。
日本の観光客が作った動画らしくて、日本の特徴をうまくまとめていると思います。
4分に詰め込んでいるので、ちょっと速いですが、さくっと紹介する時におすすめです。
日本に行ったことがある生徒はいませんでしたが、
フィンランドでも、寿司やアニメが人気なので、日本紹介は反応が良かったです。
フィンランド人はシャイなので、反応がなかったらどうしようと思っていましたが、
どの学年の生徒も、私の質問に積極的に答えてくれました。
きちんと手を挙げて、こちらが当てるまで待っている姿はとても礼儀正しいなと感じました。
海外に留学したり、移住する方は、自己紹介や日本について説明する場面があると思うので、
参考になったり使ってもらえたら嬉しいです。
ーインターンシップの関連記事ー
インターンシップ① フィンランドの小学校の授業の進め方や仕組み