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第192話:ブラフマーの祈り(15):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』

2018.03.22 23:13

...王よ。

少年たちは彼らの命そのものである主から丸1年離れていたのですが、

主クリシュナの幻想エネルギーに覆われて、

それはほんの一瞬の半分のことであるか、

のように思い込んでいました。


主の幻影エネルギー(マーヤー)によって、

当惑した心に陥った者は、

実に何を忘れずにいられるというのでしょうか。


マーヤーの力で、

宇宙全体は永遠に当惑し、

この物忘れの雰囲気に満ちた中で、

自身の自我を誰も理解することができないのです。



牛飼いの少年たちは

主クリシュナに言いました。


「ずいぶん早く戻って来たね!

君のいない間にほんの一口も、

食べることも出来なかったよ。

こっちに来て、

何も気にせずご飯を食べてよ。」



…つづく

(10巻14章43-45節)