出店用什器制作
おはようございます。
春分の日に開催された八事山興正寺マルシェ
その日は祭日ということもあり参拝者数も多いはず。
と、見越して急ピッチで出店用陳列什器の制作をしました。
出店用としてのキーワードは
「釘を使わない組み立て式の什器を作る」
なので、設計図案と寸法を出してから
簡単な図面を書きました。
まずホームセンターで買い揃えた
38mm厚のカナダ製SPF木材の表面を
80番のサンドペーパーで慣らして行きます。
そして、ノギスを使って図面に合わせて線を引き
それに合わせてノコギリで切って行きます。
ノコギリもかなり昔の刃こぼれしたものでは
全くと行っていいほど作業が進みません。
簡易倉庫の中にあった真新しい枝切り用のノコギリに
持ち替えて一気に作業の効率化を図ります。
しかし、什器の制作は社長までも
駆り出さなければ全く作業が終わりません。
粉だらけになりながら3日間、
頑張ってペーパーをかけ続けてくれました。
立て板に棚板を差し込むための四角い穴を開けて
ヤスリで整える作業が一番難儀。
大工道具が一式揃っていれば、
なんてことのない作業の連続なのでしょうが
それぞれの道具の使い勝手がイマイチなので
なかなか作業が捗りません。
ホームセンターでノミを購入したのですが、
全く歯が切れず、棚板を壊してしまう有様・・・
やはり道具は大事ですね。
刃物はきちんときれるものでないと良いものが作れません。
これはお店の包丁でも同じことが言える。
と、とても実感しました。
昔、鞄作りをしていた頃。
JUKIミシンの営業所所長さんが
ミシンも中国製などの海外製部品ばかりになり、
ミシン自体の質が落ちているので
「以前のような精度が高く、
繊細で丈夫な衣服が作れなくなっている。」
ということをおっしゃっていたのを思い出しました。
そのことと同じことをホームセンターに売っている
工具一つ一つにも感じます。
昔から受け継がれてきた良品は
「効率性」と「合理性」、「生産性」に押しつぶされ
長く使える良いものはこの世の中から少しずつ消えて
本当に無くなってしまうのではないでしょうか。
いずれはみんな、ファストファッション的な衣服しか身に纏ず
個性の光らない画一的な姿をして過ごしているのかもしれません。
さらに食べ物でも同じような現象が起こっているのでしょうね。
お米を工場のような屋内で二段にして生産し、
一年間に何度も収穫できるようにする。
という話を耳にしたことがあります。
いわゆる農業の工業化ということですね。
それは一見、効率的で良いように思えますが、
全く太陽に当たっていないお米は本当に美味しいのでしょうか。
また、それまでと同じような栄養を持っているのでしょうか?
地球と太陽、月、生物は密接に繋がっているのです。
そのようなものに本物の価値は生まれるのでしょうか?
疑問が尽きません。
什器制作はマルシェ前日の夜中まで作業は続きました。
最後は組み立てながら各所の微調整。
削り足りない部分を調整し、
グラつかないしっかりとした什器の完成です。
じゃ〜〜〜〜ん!!!!
マルシェでの出店模様。
このような雰囲気に一気にヴァージョンアップ。
店舗内で使用している丸テーブルとスツールも出動させて
お店を盛り上げてまいりました。
が・・・あいにくの雨模様に参拝者の方もまばらな状態。
でも、しっかりと新しい什器は役目を担ってくれました。
「出張店舗として陽だまり堂の色を出してく」
という目的はここでようやく半分程度かな。
まだまだ発展の余地はありますが、
徐々に徐々に進めてまいりたいと思います。
サロンドマルシェのタープには
雨水が溜まりやすく、その都度内側から棒などを使って
水を流してあげないと雨水の重みで
タープが壊れてしまいそうでした。
こういう時は自前のタープで出動する方が何かと楽でしたね。
お彼岸に結婚式をされた方が和装で参拝に来られておりました。
こういう姿がやはりとても美しいですね。
日本のトラディショナルでアイデンティティーを感じさせる
お二人の素晴らしく美しい姿に
他の参拝者やマルシェ出店者から
自然と拍手が起こり、
「おめでと〜〜」という声も
たくさん届けられていました。
あいにくの雨模様な春分の日でしたが
色々なことを感じることのできた
とても良い1日になりました。
陽だまり堂の「ミキ」を購入いただいたお客様。
マルシェへ来られたお客様。
いつもありがとうございます。
次回は明後日の日進市「旬楽膳」さんで行われる
旬楽膳マルシェへ出店いたします。
こ来場をお待ちしております。