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Baby教室シオ

提案『動物を飼うことについて』

2022.11.28 00:00

クリスマスのシーズンが間も無くやってきます。今回はある生徒さんのクリスマスプレゼントに悩まれているお母様からのご相談について取り上げます。

2年前でしょうか、上のお子さんが犬が飼いたいということで誕生日プレゼント、クリスマスプレゼントとしてお願いをしていましたがその願いは白紙のまま。しかし今年はご兄弟で一致団結し誕生日プレゼントもいらないクリスマスに犬をお願いするのだと息巻いておられるとのこと・・・お母様が困り果てておられます。ということで動物を飼うことの意味を考えてみましょう。

1、動物の命について

一生うちの子プログラムということをよく耳にするようになりました。私も自身の年齢を考え今の愛犬が最後だと考えています。犬は平均12〜15年ほどの寿命があると言い、動物医療も進歩しているために寿命も伸びていますが介護が必要な動物も増えています。動物が可愛いからと安易に飼うのは無知かもしれません。動物の一生がどのようなものなのか、動物の目線に立って動物の幸せを考えることが重要だと考えます。生徒さんの中には飼っていた猫や犬、ウサギを看取った子がいます。暫くはしんみりとしていますが、時間の経過とともに可愛がっていた時の話をしてくれるようにもなります。

また保護犬を譲り受けしっかりとお世話を自分の役目として行なっている生徒さんもいます。自分より先に家にいた愛犬の尻尾を掴んで強引に引き寄せていた乳児期から、愛犬の顔をグニュグニュと力任せに変顔させていた幼児期、その間耐えていた優しい愛犬が歳をとりその生徒さんは労わることを覚え、愛犬の晩年を気遣い最後を見取り、今では新しい2代目を責任もって育てています。命が教えてくれるものは本物の力を育んでくれます。本や映像で教えてくれることのできない確かなものが愛犬と生徒さんの間にはしっかりと存在しています。一生ぶれる事のない確かな優しさを獲得し責任感も生まれました。彼はこれから命に寄り添う事の意味をしっかりと理解した少年・青年・大人へと成長してくれるはずです。


2、動物を飼う責任と覚悟

前述の内容をさらに詳しく述べていきます。動物にも生きる権利が保障されていると同時に飼い主には動物がその命を終えるまで適切に飼うことが義務付けられています。それが動物愛護管理法です。

動物を飢えや渇きから守ること、病気や怪我、痛みから守ること、不快や不衛生から守る、恐怖や抑圧から守る、動物本来の行動が行えるようにすることが飼う側に課せられます。動物が動物らしく人間とともに生きていくことができるようにするための責任とその務めを果たす覚悟を持つことを意味しています。これは日々の生活の中で気遣うことや世話することが必要になります。皆さんもご存知の通り我が家の愛犬はレッスンのある時間は上階の一室でこもる生活をしています。お昼休みに下におろして庭で遊ばせ、レッスンが終わった後は存分に愛犬のために時間をとっています。休日ともなると私の横からほとんど離れません。四六時中私の後ろを追いかけてくるので大変ですが、レッスン時に我慢させている分致し方ないことだと受け入れています。


3、動物の飼育について理解すべきこと

私もまだまだ獣医さんから教えていただくことは毎回あります。動物の種類によって様々な注意点があることを教えていただき「ほう、そうなんだ」と新たな知識を獲得しているので勉強不足だと思うのですが、やはりそれらを理解することが求められることを自覚しなければと思います。

例えば私が幼少の頃祖母は人間の残りご飯を猫にあげていました。今ではそんなことは動物の寿命を縮めることになるので専用のフードがあります。またこれも私が幼い頃飼っていた愛犬の体にいいだろうと母が玉ねぎスープを与え、獣医さんにこっぴどく怒られるという失態を起こしました。動物には与えてはいけない食べ物があることを知らずに飼っていたことになります。飼う動物によって事前に学んでおくことがとても重要です。


4、動物の世話

これは日常のことなので面倒だと思って実行するのは苦でしかありません。家族として向かい入れたら奉仕の心で当たり前に行わなければなりませんが、それを家族のために日常やっているのが母親なのでその役目は大いに回ってくると覚悟した方がよいでしょう。しかし子育てと同じで愛情をかけた分だけしっかりと動物は返してくれます。


5、動物にかかる費用

動物にかかる費用は適切に飼うためにも必要最低限かかる費用があります。これは我が家の愛犬を取り上げますが、那覇市に登録をする費用(1回限り)、狂犬病のワクチン、犬の病気の混合ワクチン、フード代、シャンプーカット、犬の保険などで年間30万円ほどです。保険に入っているのでこの値段で収まっていますが入らないと倍はかかると思います。そこに病気や手術などとなると驚くほどの金額がかかります。我が家の愛犬が膀胱に詰まったカルシウム摘出手術を行いその費用が18万円ほどでした。このような時のために保険に入っているので半額請求となりましたがそれでも大きな金額です。ちなみに動物の種類や大きさによって保険も異なるので飼う前に調べてもいいかもしれません。

動物も人間と同じで歳を重ねるごとに身体的不具合は出てきます。そのことも考えて最後まで面倒見るためにかかる費用は考えておくべきかと思います。


6。言葉が通じる

私と愛犬の付き合いは11年になります。犬を飼うなら高いお金を出して購入するのではなく、保護犬を向かい入れようと偵察に行く予定で出かけた譲渡会。主人と子供が気に入って何の準備もしないまま連れてきてしまいました。もしあれこれ考えていたら家族として迎え入れることはなかったかもしれません。保護犬の母親から生まれた子犬でとても人懐く、当時はシオちゃんという名前で呼ばれ主人が縁を感じたらしいです。親バカならぬ発言ですが本当に賢く私の発している言葉のほとんどを理解しているだけでなく、察することができる犬らしからぬ犬です。犬が人間の言葉を理解するなんてと思うわれる方もおられるでしょうが、愛情を注いで言葉を注いであげればわかるようになります。その反面叱られることもわかるのでこっそり食べたみかんの皮をゴミ箱の中に入れることも・・・結局は私の知るところになるのですが人間の子供を育てているようなものだと感じていますが、言葉や思いが通じた時の喜びは何者にも変え難いものです。心をこめた言葉は動物でもわかるのです。

私は犬・猫・インコしか飼ったことはありませんがもっと魅力的な動物がいるかもしれません。熱帯魚から始められる方もおられますし、お祭りで行った金魚掬いや亀を、そういえば爬虫類を飼われていたお母様もおられました。色々な選択肢があっていいと思いますが、動物の命はどれも尊いに変わりありません。一生うちの子という気持ちを忘れずに色々な方向性で検討してみてはいかがでしょうか。