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ツダ ケイタロウ

先に言え。

2015.12.20 15:58

お客様がお子様を医者に連れていった時の話。


『お子様はまだ小さいのだが、体調が悪く病院に連れて行った。


診断してもらい、薬を処方してもらった。


「お薬出しとくので1日3回食後に飲むこと!1週間くらいそれで様子をみましょう。」


その通りにした。


が、しかし。


そのうち1種類の薬がどおにも苦いらしく、飲ませるのにとても大変なのだった。


泣きじゃくる子供。


しかし、言われた通りに飲ませなくては。


薬の度に嫌がる子供を何とか苦労しながらも飲ませ続け、1週間がたった。


「おかげさまでだいぶ良くなったみたいです。ただ、お薬を飲ませるのが大変でした…。」


ドクター「あー、それねぇ。ゼリーとかチョコレートケーキとかにさりげなく混ぜて飲ませても大丈夫なやつだから。それだと子供も嫌がらずにのめると思いますよー。」


「え!…そうなんですね。

今度からそうしてみます!


……と言うか先生。


それ、先に言ってもらえませんか?」


……。


そんな方法があるなら最初から言ってもらえればこの1週間大変な思いをしなくて済んだのでは無いか??


知ってるならそれ、後から言われても…。』



てなお話。



美容の現場ではどうでしょう?



例えばカラーで、パーマで、スタイリングで。


ダメージした髪をアフターケアで「修復」する事は非常に難しい。


それよりも「ダメージの予防」を提案する事が大切。


傷んできたなら、じゃあケアしましょう!


ではなく。


コレから先のヘアースタイルのスケジュールを

組み立て、そのタメに必要な…


「より良い薬剤設定」

「サロンでのトリートメント処理」

「次に来店するまでのホームケア」


これって事前に教えてあげる事が、やさしさなんじゃ?


選択するのはお客様の次第。選択肢を「知る権利」がある。


提案する側は、最高品質のモノの「情報を提供する義務」がある。