不破氏、共産党の名称堅持=野党共闘「壁越える」
不破氏、共産党の名称堅持=野党共闘「壁越える」
時事通信社 3/24(土) 15:21配信
共産党の不破哲三前議長は時事通信のインタビューで「党名は堅持する」との考えを示した。
他の野党には連携に当たり、共産主義を連想させる同党の名称に抵抗感が根強いが、不破氏は「党名の意味をはっきり分かってもらうことで、その壁は越えるつもりだ」と強調した。
不破氏インタビュー要旨
共産党の不破哲三前議長のインタビュー要旨は次の通り。
-天皇制について。
憲法上の一制度だ。私たちは党綱領で憲法の全条項を守ると明記している。そういう態度で臨んでいる。
-象徴天皇制への評価は。
昭和天皇と現在の天皇と在り方が違う。憲法4条は「天皇は国政に関する権能を有しない」と書いてあるが、昭和天皇の時代には、ほとんど守られなかった。例えば1947年9月、天皇が連合国軍総司令部(GHQ)に対し、米国が沖縄および他の琉球諸島の軍事占領を継続することを希望しているという「沖縄メッセージ」を発信した。憲法4条なんか問題にしない態度だった。
ところが現天皇はその点はちゃんと心得ていて、4条はきちんと守るという態度に終始している。現憲法にふさわしい行動を取ったのは現天皇からだ。
-共産党は2004年の綱領改定で天皇制を当面容認した。
先輩たちは戦前の絶対主義的専制体制の下で活動し、散々(弾圧に)遭っているから、民主主義政体をつくるためには、そういうもの(天皇制)を残さないことが一番大事だと考えて行動した。61年に最初の綱領をつくったときは君主制廃止を掲げた。04年党大会で綱領を変えるときに天皇の行動と憲法の条項を研究し、今の天皇制は君主制ではないと結論を出した。国政上の権能を持たない君主はいないからだ。
-綱領は天皇制を「存廃は、国民の総意によって解決される」と明記している。
民主主義の一番いい形は共和制だ。天皇制が永久不変だと思っていない。国民が選択する時期が来たときには国民の総意で解決するだろうという未来予想だ。共産党から提案し、宣伝して廃止しようという意味ではない。
-天皇退位に賛成したが、党内で相当議論があったのか。
格別にない。
-新天皇即位は来年5月1日だ。
わざわざ世界の勤労者の連帯の日(メーデー)をなぜ選んだのか分からない。決めた人に理由を聞いてみたい。
-新天皇即位の儀式をどう考えるか。
一番の大問題だ。剣璽(じ)等承継の儀、即位後朝見の儀、即位礼正殿の儀とそれに連動する大嘗祭の儀式は全て国家神道の行事だ。政教分離の原則に反する。国民主権でも全くない。神から統治権を与えられた神の子が日本国民を統治する権利を先代から受け継いだ、それを国民に告知するという儀式だ。国民主権と政教分離の原理にかなった新しい方式を編み出すべきだ。
-女性・女系天皇への見解は。
今の天皇制は新憲法下の新しい制度だ。歴史に拘泥する必要はない。男女同権の原則が入らないのはおかしい。宮中三殿の賢所で祭られている天照大神は女性だ。男系という旧習にとらわれる必要はない。(女系も)あり得る。
-元号制度への考えは。
明治、大正、昭和は天皇が国政の中心にいた。歴史を語るときには必要でも(現在は元号で)時代が区分される時代ではない。やめた方がいい。
-野党共闘の今後は。共産党の名称変更を求める声もあるが。
党名は堅持する。党名の意味をはっきり分かってもらうことで、その壁は越えるつもりだ。だいたい党名を変えてうまくいった政党はない。
野党共闘が発展しつつある。原発(ゼロ)問題でも一致した。野党がいつ衆院解散・総選挙の態勢が取れるか。野党共闘が発展する足取りを注意して見てほしい。(2018/03/24-15:26)
===時事通信社報道(ここまで)===
以下 文責 マリヤ・マグダレナ
わたしは人類の理想の国家体制は共産主義だと思っています。しかし、地球の資源が有限である中で、「能力に応じて働き、必要に応じて(生産物)受け取る」社会が築けるかというと、大いに疑問です。人が嫌う仕事をロボットが行ってくれる日も遠くはないと信じています。人はそのロボットを欲するでしょう。人が満足できるロボットの質と量を地球の資源で賄うことができるでしょうか?それは難しいのではないでしょうか?
それでも、わたしは日本共産党におおいに期待するのです。頼りない日本の革新勢力の中で唯一政党らしき体をなしているのが日本共産党だけだからです。
共産党の方とお話しするとここは変えてほしいと思うことがあります。政治に対する思いは同じ党員でも違ってしかるべきです。党中央が決めたことに対しては雄弁ですが、曖昧なところは多くを語らない。中央の指示待ちをしているのかなと思うことがあります。自民党だって一枚岩ではありません。ネトウヨだって一枚岩ではありません。共産党員の方も自分の意見を大いに語ってほしいと思います。
公明党が弱者の味方から権力者の片棒を担ぐようになって久しいですが、日本共産党はずっと社会的の弱者の味方です。これからもずっと社会的弱者の味方でいてほしいと思っています。社会的の弱者の味方である”共産党の名称堅持”は意味のあることだと思います。不破さんのご意見に賛同致します。
共産党でわたしにとって好感の持てるNo1は小池晃さんです。福島瑞穂さん、森ゆうこさん、山本太郎さんのほかに、わたしの大好きな政治家の一人です。