健康寿命の9 割は歩く力で決まる
人間にとって歩くことはとても大事なんです。
足や靴の話とは少し離れますが「歩く」ことについて何度かにわたって書いてみたいと思います。
人生100 年時代においても誰もが望む「ピンピンころり」そのカギを握るのが歩行です。
そして様々な病気も歩くことで改善していくともいわれています。
もし自分の足で歩けなくなったとしたら… 生活の質(QOL)は一気に下がるといわれています。
普段は当たり前のように歩いているかもしれませんが、歩行に支障をきたすと自由に移動することが出来ないので、今までの生活が出来なくなる可能性があります。
また膝が痛い、足が痛い… そうなるとどうしても歩かなくなってしまいがちです。
現代は歩けるのに歩かない人もとても多いのですが… 歩かないと身体にも変調をきたします。
もともと人間は歩き回ることで進化してきました。
歩くことで身体にいい影響が及ぼされるように作られているといっても過言ではありません。
人が衰えて行くときに「三つの下り階段」がある
その階段とは何でしょう? ある本によると歩行→排泄→食事→死 という段階があるそうです。
その最初の階段は「歩行が維持できなくなること」です。
歩行をできる限り維持することで、階段を下ることを遅らせる事ができると言われています。
まだまだ日本では馴染みがありませんが、米国には「足病医」 という足の専門医がいます。
特に高齢の患者さんが病院へ行く と「足病医」へ送られることが多いそうです。
「なぜ足の訴えの無い患者を足病医に診せるのか?」
それは高齢者の生活の質は、足の健康と歩行状態が決めるからだという事らしいのです。
米国には足病医が歯科医師とほぼ同数いて歯医者さんと同じ日常的な存在のようです。
でも日本ではそのような足病医はあまりいません。
その代りと言っては何ですが、医療行為はできませんが、かろうじて私たちのようなシューフィッターがいる靴屋がその役目の一部を担って いるとかもしれません。
【歩行を左右するのが足もとの環境です】
ガンであれ糖尿病のような生活習慣病であれ早期の治療や予防が大切なのは言うまでもありません。
だから皆さん体を気遣ったり定期的に健康診断を受けたりしています。
足はどうですか?
足だって本当は同じように気遣わなくてはならないと思います。
では足や歩行の早期の症状とはどういった物でしょう?
- 足のタコや魚の目など皮膚の状態、足のだるさや痛み、そして外反母趾など足や指の変形…
- 足でじゃんけんのグー・パーが出来ない。指が動かせない
- 歩くと足が痛い、疲れやすいなどで長歩きをするのが苦手になってきた
- 片足で立つとふらついて立っていられない又は出来ない
- 歩く速度が遅くなってきたり、姿勢が悪いといわれることがある…
などなど普段見過ごしがちなちょっとした症状に足の状態が現れています。
足も早期に対処することが大事です。
そしてそのような症状が現れていなければ、今から早期の予防をしていきましょう。
【足もとの環境を整えるとは?】
一番は履物選びです。そして履き方、指の体操。
そして更にインソールやソックスの活用で 足もとが整います。
高齢の方はもちろん若い人や子供も健康のカギは足元ですよ。