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aya's Happy London Life

オーロラ撮影で大事そうなこと

2018.03.26 12:30

「2018 March in Kiruna」


オーロラ撮影にあたり、いろんなサイトをチェックして撮影に備えました

なんせ初めてのフルサイズ一眼を買ったばかりの超素人ですので


実際に行ってみて想像と違ったことや大事だと思ったことをまとめておこうと思います


まずは

「行き先選び」

オーロラベルトと言われる北緯65〜70度くらいに位置していること

カナダのイエローナイフやホワイトホース

フィンランドのサーリセルカやロバニエミ

スウェーデンのアビスコやキルナ

ノルウェーのトロムソ

アイスランドのレイキャビク

これらはオーロラで有名な場所ですね

まさにオーロラベルトにある街です

私たちの行ったアビスコ、キルナは比較的晴天率が高いらしいということで選びました

実際、天気はあまり良くなかったですが3日中2日オーロラを見ることができました


次に

「時期」

オーロラは1年中出ているようですが、これくらい緯度が高いと夏は白夜なので見ることはできません

なので9月から4月くらいまでがシーズン

オーロラは寒い時期というイメージがありますが、1月や2月より9月や3月の方が見える確率が高いそうです

なぜなら真冬は天候が安定しないことが多いから

どんなにオーロラが強く出ても雲があれば元も子もありませんからね

あとはその方が真冬より多少寒くないので観測するのも楽だから

長期間滞在できないならやはり晴天率の高い時期を選ぶのが重要になります


「防寒着」

私の滞在中の夜の気温はだいたい氷点下15〜20度くらいでした

風が強い日の体感気温はもう少し低かったと思います


自分で用意した防寒着はこちら

上半身

・ニット帽

・ヒートテックのタートルネック

・肩甲骨の間に貼るカイロ

・極暖ヒートテック

・セーター

・スキーウエア

・マフラー

・ヒートテック手袋

下半身

・普通のタイツ

・極暖タイツ

・デニム

・風を通さないように薄いナイロンのパンツ

・靴下

・トレッキングシューズ


何枚着てるんだってほど着込んだおかげで寒さを感じず観測できました

首元をしっかり守るのが大事だと思います

じっとしているとじわじわと体が冷えてきてテンションが下がるので、着込みすぎってくらいあったかくしていくことが大事

暑ければ脱げばいいから!

多分どんなに着ても暑いなんてことにならないから!

キルナでこれで観測した日も氷点下15度ほどでしたが、頬は冷たかったものの寒さを感じず見ることができました

もっと気温が低いならスキーの時に使うフェイスマスクなんかがあるといいかも?頬がとにかく冷たくて辛かったので


オーロラ観測ツアーやアクティビティなんかに参加すると、参加費に防寒着のレンタルが含まれているものも多そうです

あれば借りるのがベストですね

本気の防寒着は暖かさのレベルが段違いでした


自力で揃えるなら最低限でもこれくらいは着込んだ方が良さそう

真冬で氷点下30度とかになるならもう貼るカイロを増やすしかないですね

背中に貼るなら肩甲骨の間がいいです

あとはお腹とか靴の中にも



「撮影機材」

・カメラ Nikon D750

できればやはりフルサイズ一眼がいいと思います


・レンズ Tamron 15-30mm F値2.8

空いっぱいに広がるオーロラを撮るために、できるだけ広角で明るいレンズ

Nikonのレンズ14-24mm F2.8もあるのですが、値段が倍ほどするので・・・


・三脚

オーロラ撮影には必須

結構な風が吹いても耐えられるものがいいです

でも、持ち運びやなんかを考えて可能な限り頑丈なもの

そして設置が簡単というのも重要

氷点下で三脚は超絶冷え切っているのでとても素手では触れないほど冷たいので手袋つけててもさっと足を伸ばしたり雲台の角度を変えやすいものがいいと思います

あとは真上に向けられるとなお良し


・バッテリー

新しいバッテリーなら予備がなくても大丈夫かも

私たちはカメラを買ってまだ3ヶ月だったし、氷点下15度くらいで外にいたのは2時間くらい

一応予備バッテリーを一つ持って行っていましたが、案外バッテリーは減りませんでした

もっと気温が低い場所に行ったり長時間になるならやはりあると安心かも?

胸ポケットにカイロと一緒に入れておくといいと思います


・ケア用品

ブロアーやレンズクロス、レンズペン

うっかりレンズを汚してしまった時用に

手袋の毛糸のホコリが結構レンズにくっつきました

息を吹きかけると瞬時にレンズに結露して凍って撮影できなくなるのでブロアーは必須


・ジップロック

撮影後に暖かい室内に入ると温度差で結露してしまうそうです

室内に入る前にジップロックに入れて空気を抜いてカバンに入れて室内へ

しばらく放置して室温に戻ってから袋から出すといいそうです

一応そうしましたが、うっかりそのまま持ち込んだときも大丈夫だったのでこれは必須ではないかも?

でも念のためやるに越したことはありません


・ライト

スマホのライトでもいいのですが、明るすぎる光は他の撮影者に迷惑になるのでペンライトに赤いセロファンを貼ったりするといいと書いてあるサイトを見ました

実際赤いライトを持参してる人がいました

私たちはスマホの背面ライトは使わず、液晶画面の明るさを下げて照らしました


「他にあった方が良さそうなもの」

撮影場所がホテルから遠くて長時間外にいる場合、魔法瓶の水筒に暖かい飲み物を作って持って行くといいかも

私たちはホテルの敷地内での観測だったので持って行きませんでしたが、遠くで長時間の撮影だときっと暖かい飲み物が恋しくなりそう


「カメラの設定」

とにかくカメラ超初心者の私がとりあえずそれっぽい写真を撮るためにいじったのは

「ISO感度」「シャッタースピード」「F値」「ピント」くらいでしょうか

プロはもっとあちこちいじるんだと思いますが・・・


ベースにしたのは

ISO感度 400

F値   2.8

シャッタースピード 5〜10秒


これで撮影して暗ければシャッタースピードを長くしたりして調節しました

オーロラによっては激しく動くときもあります

そういう時はあまりシャッタースピードが遅いとかなり滲んだ感じになるのでISO感度を1000とか場合によってはもう少しあげて、シャッタスピードを2秒ほどにして調節するといいようです


撮影場所の明るさや、オーロラ自体の光の強さによっても変わるのでこの辺はその時の写真の写り具合をみて調節するしかないと思います


注意点がいくつか

三脚を使うので手ぶれ補正をOFFにしておくこと


ピントはオートではなくマニュアルに

自分でピントを「∞」に合わせておく必要があります

オートで遠くのネオンや月に焦点を合わせた後にマニュアルにして固定する方法もあるみたい

私はなぜかこれで失敗したので手で合わせました

事前にちゃんと合わせても、なんだかんだカメラを触っているうちにピントがずれちゃっていたりするので撮影する前に必ず確認を!

私はこのピントで相当失敗しました・・・


可能であれば明るいところでカメラを三脚に設置しておくのがいいです

慣れてないからかもしれないけど、真っ暗なところでうまく三脚にカメラがはまらなくてもたもたイライラ

で、合わせたピントもずれちゃうみたいな

あらかじめつけておけば、三脚の脚を現地で広げるだけなので素早くできてチャンスを逃しません


あとは、撮影ごとにカメラの液晶で確認すると思いますが、真っ暗なとこで見るとすごくいい感じに見えていても、PCに取り込んで見てみると暗い写真だったものも多いので、ちょっと明るすぎ?くらいの仕上がりになるよう撮影すると明るい室内で写真を見たときにちょうどな仕上がりになるのかもしれません

多少の明るさであれば、あとで編集できるので問題ないかもしれませんが

編集することを考えてRAWでデータは保存しておくこと

私の写真も明るさを少し後で補正しています


オーロラの出やすい時間帯は夜10時頃だそうです

それ以前でも日が落ちて暗くなれば見えます

どれくらいの時間出るのかはもうその日のオーロラ次第

ちょっとで終わることもあれば一晩中続くこともあるそうです


オーロラのアクティビティレベルはいくつかのサイトでチェックできます

一つ目は私が使っていたもので、二つ目はガイドさんが教えてくれたサイト

Aurora Serviceのサイトではaurora forecastから1時間ごとの活動レベルが見れます

二つのサイトの予報が全然違うこともあるので、あまり気にせず運を天に任せるしかないですね

実際天気予報は雪や曇りだった日も見れたし、活動レベルが低い日に突然予報が変わってたくさんオーロラが出たり

正直天気もオーロラも予報は当てにしなくてもいいかも?




撮影をするまで、オーロラってテレビや写真で見るような緑色のカーテンみたいなのが見えると思っていました

なので去年フィンランドで見たオーロラは白い虹のような感じで「???」という感じでした

でも今年、あれがオーロラだよと言われ写真に撮ってみると、目には薄っすら雲がかかっているように見えるのに写真に撮ってみると緑に写ったのです

出始めの弱いオーロラは白っぽく見えるようです

知らなかったー!

フィンランドではオーロラ見えなかったって思ってたけど、見れてたー!!あれオーロラだったー!

白いオーロラはしばらくすると肉眼でもわかるほど緑になってヒラヒラしたものも見えました

色々サイト調べたけど、オーロラ白く見えることあるよってどこにも書いてなかった・・・

夫も知らなかったし、友達も緑だと思ってたーと言ってたので、知らずに行って白だとちょっとがっかりしちゃうかも


こう書くと緑じゃないの?がっかりと思うかもしれないけど、それでもやはり空いっぱいに広がるオーロラは(たとえ緑にならなくても)なんとも言えない美しさで言葉を失う美しさでした


ちょっとまとまりはないけどオーロラ撮影してみて感じたことあれこれ

一生に一度は見てみたいと思っていたオーロラが見れて本当に大満足でした

またオーロラが見たくなるかもしれないけど、ここまで必死になる必要がなくなってちょっとホッとした

次行くならトロムソに行きたいなー