【音楽理論】5.楽曲の分析、アナライズに関して
楽曲の分析をすることを【アナライズ】と言います。
これはとても重要な作業で、曲を練習するに当たり必ず初めにやっておかなければいけない作業です。
また全てのジャンルの音楽で共通の理論となっています。
今まで勉強してきた音楽理論があれば、しっかりと分析ができます。
分からない内容があったら、確認し直してみましょう!
アナライズの仕方
- 楽曲のキーを確認する
- ダイアトニックコードを確認し、コード進行を分析する
- ドミナントモーションやダイアトニック・スケールの確認
大まかにはこのようになります。
それでは実際の曲を例に考えてみましょう!
今回はブルースを例に解説していきます。
【C Jam Blues】
この楽曲のキーは、調合が何もついていないことから、Cと確認できます。
キーCのダイアトニックコードを確認してみましょう。
次にこの曲でダイアトニックコードが使用されているかを確認しましょう。
ブルースの場合は、トニックの機能を持った少し特殊なセブンスコードなので、メジャーダイアトニックのIとIVの代用になっていると考えて下さい。
ダイアトニックコードが使用されている箇所を、ローマ数字で書き出しておきましょう。
V7はトニックに解決するドミナントという機能を持っているので
V7からIに向かっている時は、強い進行感があります。
こちらを矢印で表します。
更にV7の前に、II-7はサブドミナントという機能を持っています。
このII-7はV7とセットで使用することが多く滑らかなコード進行を演出できます。
これをツー・ファイヴ(II-V)と呼びます。
音楽理論書にかならず乗っている頻出単語です。
簡単に言ってしまえば、ダイアトニックコードの2と5番目のコードを
セットで使用しているので、ツー・ファイヴ(II-V)ということです。
これでこの曲のコード進行がどのような流れを持っているかを書き込むことが出来ました。
最後に使用できるスケール(アヴェイラブルノート・スケール)を確認していきます。
これはここまでアナライズできていれば、当てはめるだけの作業になるので簡単です!
それぞれのコードにダイアトニックスケールを当てはめましょう。
- I7、IV7はミクソリディアンスケール
- II-7はドリアンスケール
- V7はミクソリディアンスケール
これでそれぞれのコードの時にどのスケールを使用していいかが分かりました。
ベースラインを作るときや、ソロでも不安にならず迷わなくなります!
またこの理論は全てのジャンルの音楽に共通の理論です。
ポップスやロックを普段やっている人も必ず身につけておきましょう。