スイートキャベツのスープリゾット
今月のおすすめ野菜
スイートキャベツ
アブラナ科アブラナ属の野菜。和名は甘藍(カンラン)、玉菜(タマナ)。原産地はギリシャやイタリアなどヨーロッパの大西洋・地中海沿岸と考えられています。「頭でっかち」をからかう古いフランス語「カボシュ」が英語で「キャベッジcabbage」に転化し、日本語のキャベツとなりました。キャベツは古くから薬草と使われ、栽培の歴史も古く、紀元前の古代ギリシャや古代ローマにおいてすでに栽培が行われていました。
キャベツの祖先はケールという結球していない葉野菜。イベリア人が野生のものを利用し、その後、地中海沿岸に侵入してきたケルト人たちが栽培することによってヨーロッパに広まりました。その過程で、花を食べるブロッコリーやカリフラワー、わき芽を食べる芽キャベツなどに分化し、現在のような結球タイプのキャベツが生まれました。結球したものが登場するのは12~13世紀頃で、その後改良され、現在のような球体のキャベツになったといわれています。スイートキャベツはさらに改良された品種で、甘みが強いキャベツです。
キャベツが日本に渡来したのは江戸時代で、最初は観賞用であった葉ボタンが代表的。その後明治時代以降に、西洋料理が広まったことが食用として始まった理由とされています。
風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果があるビタミンCや、血液の凝固促進や骨の形成に必要なビタミンKが多く含まれています。キャベツから発見されたので「キャベジン」と呼ばれるビタミンUは、胃酸の分泌を抑え、胃腸の粘膜を健康に保つ働きがあり、胃潰瘍を予防・改善する効果があります。そのほかカルシウム、βカロチン、カリウム、葉酸も豊富に含まれていて、栄養豊富な野菜です。
材料 (1人前)
スイートキャベツ (べビー) 30g
ご飯 1杯
ベーコン 1枚(1cm幅に切る)
ブイヨンスープ 200cc(コンソメスープや鶏ガラスープでも良い)
玉子 1個
黒こしょう お好み
1. スイートキャベツは使う直前に水洗いし、水気を良く切っておく。
2. 小鍋にブイヨンスープを入れ温める。沸騰直前で弱火にし、ベーコンとご飯を入れ、
ほぐしながら煮る。(冷たいご飯を使う場合は温めずそのまま鍋に入れて良い。)
3. ご飯が煮えたらスイートキャベツを加え一煮立ちさせ、玉子を割り入れ蓋をして
余熱で玉子に火を通す。
4. 3. を深さのあるお皿に盛り、玉子を上にくるようにし、
最後に黒こしょうをお好みでかける。