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四季の旅写真Gallery Annex

今年も「いちばん好きな北海道」に会えました(根室本線)

2022.11.15 07:50

「北海道を訪ねるならいつが良いか」と聞かれたら、私は迷わず「落葉松が色づく頃」と答えます。広葉樹の紅葉が終ってから、落葉松が一斉に黄金色に輝きます。それはアンコールのような秋のフィナーレであり、言葉も出ない美しさです。そして、落葉松が落葉すると北海道は長く白い冬になります。今回も、目で見た美しさを上回る写真は撮れませんでしたが、逢えただけで満足です。(2022/11/2-4,9-10)

用事を済ませて、お昼過ぎに白老を出て、午後2時30分過ぎに金山駅に到着。日中の本数が極めて少ない根室本線(富良野・東鹿越間)ですが、午後の便になんとか間に合いました。踏切から下金山側のS字に向けてカメラを構えると、やってきたのはタラコ色。金山駅に到着するシーンから撮影開始。幸先良しです。

東鹿越からの返し(15時台)は、日中撮れる最後の機会です。下見がてら山部の落葉松林を訪ねると、色づきはちょうど良しです。やってくるのかタラコ色だし、「落葉松はここで撮ろう」を予め決めておいた場所で撮りました。列車通過直前に日が落ちたのは少し残念でしたが、今年も落葉松黄葉と根室本線が撮れただけで満足です。

次は17時台の東鹿越往復。日没は16時台なので、できる限り早い時間に撮れる布部駅で構えました。まだ空に色が残っています。それにしても車両が暗いなと思ったら、紫色のラッピング車でした。

17時台の東鹿越からの返しは撮らず、早めに宿(富良野ナチュラスクホテル)にチェックインしました。ここで連泊です。富良野駅が目の前なので、駅撮りにとても便利な宿です。で、さっそく駅撮り。快速狩勝はタラコ色。これで、明日の朝いちばんの東鹿越行もタラコ色になるはずです。

そして翌朝。天気予報は雨です。まだ夜明け前の落葉松林。少し空に色が出てきた頃(6時10分くらい)、予想通り、タラコ色がやってきました。

次の東鹿越往復は北海道色。お馴染みの車両は、毎度おなじみの定番場所で。雨が本降りになってきました。

富良野駅に戻ると、コロナ禍でずっと休業していた「駅の立ち食い蕎麦」が久しぶりに営業しています。ホッとします。温まりました。昭和の時代は、主要駅には、必ずキオスク、弁当売り、駅蕎麦がありましたよね。

午後3時の往復です。雨は小降りになりましたがまだ降っています。勝負処なのに、落葉松に映えない(相性の悪い)紫色の車両なのが残念。ハロウィン飾りが残る山部駅で駅撮りです。左の窓にいちおう写っているのですが、わかりませんね(;^_^A 返しの便は、落葉松林で撮りましたが、案の定景色に映えない沈む色でした。掲載はボツです。

ようやく雨が止みました。17時台の東鹿越往復は、国鉄色ツートン。昨日と同じく布部駅で。実は、この車両、その後東鹿越から富良野に戻る途中、下金山と山部の間でヒグマと衝突(接触?)し、富良野到着が遅れたです。「さきほど撮っていた辺りではないですか!」、びっくりです。

夜には、石北本線帰りのNさん、Kさんと合流し、翌日は楽しい三人での撮影となりました。朝いちばんは、タラコと国鉄色の並びが見られるかもしれない芦別方面に。期待どおり、素敵な駅交換を見ることができました。

空を入れたり、広角系の出番が少ない天気が続きました。そんな条件の中、山部の落葉松林で、納得の1枚です。

そして、素敵な交換風景が、ふたたび撮れました。この日は、車両運が最高でした。

そして数日後、ふたたび富良野を訪ねました。旅の目的が撮影ではなかったのですが、ちょっとだけ撮影しました。お宿は芦別スターライトホテルです。

翌朝は、まだ撮っていなかった金山湖で朝練しました。このときゲリラ豪雨に遭い、写真は無理かと半ば諦めていましたが、列車通過前に雨が止みました。ざわつく湖面スレスレに構えて撮ったのが、これ。金山湖の写真としては新鮮な風味で、ちょっとお気に入り。異なる季節に、またチャレンジしたい構図です。

宿に戻る途中、晩秋らしい駅交換シーンも撮れました。(朝食後宿を出て、金山湖で東鹿越9時15分発を撮り、10時27分に野花南交換を撮って、11時前に宿に戻りました。<備忘録・(笑)>)

健さんにご挨拶と思い、晩秋風情の幾寅駅にも立ち寄りました。(窓辺の鉄道員のポスターが別の物に代わっていました。)

東鹿越より先の線路が続かなくなって早や6年。それでも今年も廃線はなんとか免れたようで、大好きな北海道に会えてなによりです。長いアルバムをご覧くださり、ありがとうございました。白老鉄日記vol.96 「今年も『いちばん好きな北海道』に会えました」でした。