漢方薬でもドーピング?
先日、とあるお店で、とあるプロスポーツ選手にお会いする機会がありました。
とっても気さくな方で「どんどん話しかけてください!」と仰ったので
私は色々な話をさせていただきました。
私はもちろん私の息子が大ファンなので、サインをお願いしたところ
快く書いてくれました(^O^)/
ただ、、、
スマホケースの背面にデカデカと書いてもらったのですが、、、
お店を出る時に手指消毒、帰りにコンビニに寄って手指消毒、家着いて手指消毒
そんな手でスマホを触っていたからか、帰った時には綺麗に消えていました(;'∀')
ゴメンナサイ。。。
その選手と話した中で、ドーピングの話題がありました。
プロスポーツ選手は誰もが少なからず負傷を抱えていて
痛みと付き合いながらパフォーマンスをしています。
でも、そんな時に自己判断で鎮痛剤を飲んでしまうわけにはいかない。
何故なら、いつどこでドーピング検査があるか分からないから。
皆さん「ドーピング」というと、筋肉増強剤やステロイドなどを想像しますよね?
でも実は病院で処方されるお薬や、薬局で買える市販のお薬、サプリメントにも
禁止物質が含まれてるんです。
咳止めなどの風邪薬や喘息治療薬、不整脈のお薬や花粉症のお薬などは注意が必要です。
不注意による「うっかりミス」でも制裁の対象になってしまいます。
だからプロスポーツ選手は私たちが思っているより日常生活に気を使っているんです。
じゃあ漢方薬は大丈夫なんでしょうか?
漢方薬とは数種類の生薬を組み合わせたもので「自然のものから出来ている」
と言えます。
だから大丈夫!
ではありません。
なななななんと!皆さんも良くご存じの「葛根湯」や「麻黄湯」
この中に含まれる生薬「麻黄」には「エフェドリン」や「プソイドエフェドリン」という
成分が含まれていて、これらは「競技時に禁止されている物質」に指定されています。
また「常に禁止されている物質」に指定されている「ヒゲナミン」は
ゴシュユ・サイシン・レンニク・チョウジなどの様々な生薬に含まれているので厄介です。
これらを含む漢方薬は「小青竜湯」や「麻黄附子細辛湯」などメジャーな物があります。
生薬って全ての成分が明らかな訳ではありませんし
気候や栽培方法・時期によって含有成分が微妙に変化すると言われているので
禁止物質を含まないという保証はなく「絶対大丈夫!」とは言えないのです。
こうやって見ると漢方薬って案外厄介者なんですね(笑
じゃあ、どれが大丈夫でどれがダメなの?
って気になるスポーツ選手は「スポーツファーマシスト」に聞いてみよう!
そんな話をしながら、私は益々「彼」のファンになりました。