ストック一掃と、「いまここ」のつながりについて。
コーチングセッションで、「いま、ここの感覚を手にいれたい」というテーマがありました。「ご飯を味わいながら食べる」とか、TV番組で知り、試してみたけれど、いまだにその感覚を掴めていないとのことでした。
「いま、ここ」で何が起きているか? を捉えるのに、「写真を撮る」というのもありかもしれません。何か考えながら道を歩くよりも、お花を見つけたり、雲を見つけたり、親子の光景を見つけたり、今起きていることにきっと着目するでしょう。クライアントさんの旦那さんのお父さんが、プロカメラマンだったのもあり、写真が好きだったクライアントさんは、写真を撮らなくなっていたことに気づかれました。
対話しているうちに、「これから読む本がリビングの重要な位置に置いてあって、それが視覚的プレッシャーになっているかも!」という理由が出てきました。
「まだ読んでない本がいっぱいある」とおっしゃる人は、少なくありません。しかし私は、「今読む本しかない」人です。「これからやるべきことがいっぱいある」という感覚は、耐えられないから、たんにそうしているだけです。
しかし、相手との違いを考えてみたら、集中力を高める上で機能していたのかもしれないと気づきました。
一度、今読む本、数冊だけにして、BOOK OFFに売ってみたらどうか? と言う案を提示してみると、その方には、しっくりきたみたいでした。
そのほかにも、同じようなプレッシャーになっている状態があるのではないかと思い、2つ確認しました。
「使っていない化粧品サンプルいっぱい持っていませんか?」
「紅茶の茶葉など、いっぱい残っていませんか?」
両方ともYESでした。
私も、暮らしをゆっくりしはじめてから、途中まで使って、そのまま放置してあるものがいっぱいあったことに気付いたことがありました。
※何気に増えるサンプル。ときどき一掃しています。
もったいない~と思ったので、それらをすべて使い終わるまで、化粧品は買わないを徹底させてみたのです。そして、紅茶や賞味期限間近な食料も全てクリアにしました。歯磨き粉も全て絞り切ってから、新しいものを買いました。
すべて使い終わった達成感がありましたし、ストックがとてもスッキリして、整理整頓にもつながりました。モノを大切にする感覚も身に付き、ある日、スーパーで、しょうゆとソースが無料で頂けることも知りました。(笑)細かいところまで、気付くようになったのです。
ストックだけで暮らしてみるのです。「ストック一掃!」が「いま、ここ」の鍵につながるという、新発見でした。