いま、流行りのフィルムカメラと♪京都・西国街道(長岡京・向日市・大山崎)レトロさんぽ
西国街道は、京都市の東寺口を起点に大阪の高槻を経て、兵庫県の西宮で中国街道とつながる江戸時代の街道。歴史ある西国街道沿いには、レトロで映えるスポットがたくさん!
そこで今回は、実際にフィルムカメラ(フィルムはKodak ULTRAMAX 400をヤスイカメラさんで購入)を持って、長岡京市を中心に西国街道を回ってみました♪
まち歩き写真は、全てフィルムカメラで撮影をしています。ぜひ写真にも注目して記事を読み進めてみてください。スマホの加工も良いけれど、フィルムにしか出せない風合がありますよ!写真を見るまでのワクワク時間も、フィルムならではのお楽しみ。
記事の最後では、長岡京市民御用達の写真屋さん・ヤスイカメラも紹介しています。ぜひフィルムを1本使い切って、その日のうちに現像へ出してみてくださいね♡
西国街道をお散歩しながら、じっくり悩んでシャッターを切れば、あなただけのとっておきの1枚が撮影できるはず♪
今回の紹介スポット
●なかの邸・神足ふれあい町家・中山修一記念館・ヤスイカメラ(写真現像)/長岡京市
●五辻常夜灯・中小路家住宅/向日市
●油祖 離宮八幡宮/大山崎
美しいお庭を眺めながら味わう絶品スイーツ!
なかの邸
長岡京市
農家風の町家を活用した『なかの邸』は、国の登録有形文化財。障がいがある人たちが昼夜問わず就労できる場所として、2019年に一般社団法人「暮らしランプ」がオープンしました。
カフェオレベース1,550円(税込)
さっそく中へ入ると、さまざまなコーヒー豆やカフェオレベースが並んでおり、右手には大きな焙煎機が。自家焙煎しているコーヒーは店内だけではなく、お家でも味わうことができるんです♪ 手作業で丁寧に欠点豆を取り除いているため、雑味のない上質なコーヒーに仕上がっていますよ。
立派な焙煎機が鎮座!お土産コーナーも
カフェのスイーツは、その日に働くスタッフが得意なものを作るため日替わり。1人1つのスイーツを担当しており、それぞれ異なる作り手の個性が感じられます。「どんな人が作ったか想像しながら、食べてみてくださいね」とのこと。
例えばこちらのカッサータは、ナッツを刻むところから手作業で心を込めて作られています。たっぷりのナッツとドライフルーツにラム酒が香るちょっと大人なスイーツです。
スイーツとドリンクが選べるドリンクセット770円(税込)からカヌレとホットカフェオレをチョイス
美しいお庭が一望できる窓側の席
お皿や盛り付けも素敵で、写真に撮っても絵になりますね♡きれいなお庭を眺めながらいただくスイーツは格別です。作り手に思いを馳せながら、ゆっくりと味わってみてください。
大きなガラス窓の向こうにはお手入れされた美しいお庭が。開放感たっぷり
レトロカメラを発見、ついつい撮りたくなっちゃう
自家製の果実シロップがズラリ
なかの邸
電話/075-959-2877
場所/長岡京市調子1丁目6-35
営業時間/ランチ・カフェ:11時半〜15時(L.O.14時) ディナー:18時〜22時(L.O.21時)
定休日/日・月曜休
アクセス/阪急京都線「西山天王山」駅より徒歩8分
築170年をこえる町家でひと休み♪
神足(こうたり)ふれあい町家
長岡京市
国の登録有形文化財である旧石田家住宅を活用し、市民が集う場所を提供する『神足(こうたり)ふれあい町家』。今年で開館15周年を迎え、築170年をこえる建物は、まるで昔の街道が思い浮ぶような風情です。いわゆる『京町家』とは異なる造りで、どっしりと間口が広く奥まで広々とした空間が広がります。和室は、1時間330円〜とお手頃価格で貸し出しており、集まりにも活用できますよ!
中には喫茶室があり、うどんや蕎麦といった軽食から和スイーツまで、ちょっと休憩するのにぴったり。取材当日は和室でお菓子をいただくことができました♪
こちらは人気の『町家あんみつ』880円(税込)!昔ながらの『あんみつ』が町家にしっくりと、ついつい写真を撮りたくなる可愛さです♡ あんこ、白玉、フルーツ、抹茶とバニラアイスに黒糖シロップをかけていただきます。
竹の子最中付きの『抹茶セット』770円(税込)も長岡京らしさが感じられてオススメです。ぽってりとしたフォルムが愛らしい最中は、長岡京市の和菓子屋さん『喜久春』を代表する銘菓。物産品展示販売コーナーで買って帰ることもできますよ。他にもさまざまなお土産を販売しているので、ふらりと立ち寄ってみませんか♪
神足(こうたり)ふれあい町家
住所/長岡京市神足二丁目13-10
電話番号/075-951-5175
営業時間/9時〜18時
休館日/年末年始(12月28日~1月4日) ※臨時休館あり
和室レンタル料金/市内在住者:平日330円・土日祝396円 市外在住者:平日429円・土日祝495円
※1時間ごとの料金となります。※事前予約が必要です。詳しくは公式HPをご確認ください。アクセス/JR京都線「長岡京」駅より徒歩5分、阪急京都線「長岡天神」駅より徒歩15分
古代首都『長岡京』発見の功績に学ぶ
中山修一記念館
長岡京市
サントリー通りを東へ行くと、立派な石の門構えの『中山修一記念館』が見えてきます。ここは、10年間のみ存在した古代首都『長岡京』を発見した故・中山修一氏が実際に住んでいたお家で、現在は記念館になっています。
こちらでは生涯を長岡京発掘に捧げた修一氏の功績とともに長岡京の歴史を知ることができます!
かつては、高槻藩の藩主『永井家』の家臣である満島氏の書院だったというこちらの建物。修一氏の結婚を機に生家の離れとしてこの地に移築され、修一氏の父・長作夫婦の隠居所となりました。
長作氏の没後は、修一氏が書斎として使用。建物は築200年ほど経っているそうで傷みもありましたが、上級武士のための贅沢な造りです。記念館として活用するために、向日市にある工務店(宮大工)の協力で、昔の美しい姿が復元されました。
修一氏は後半生の全てを長岡京研究に費やし、研究のためにたくさんの書籍を集めました。記念館横にある書庫には、実際に使用していた今では得がたい書籍が数多く並んでいます。貸出しは行っていませんが、展示コーナーでゆっくり読むことができますよ。
展示をじっくり見たあとは、ちょっと縁側へ出てみませんか。日が差し込む時間は、ぽかぽかと暖かく、ついついボーッとしてしまいまいそう。お庭の向こうには修一氏の生家が見えます。『中山修一記念館』は今年で開館20周年!見学無料なので、何度も通って長岡京に詳しくなるのも良いですね。
住所/長岡京市久貝3丁目3番3号(長岡京右京九条一坊九町)
電話番号/075-957-7176
開館時間/10〜16時
休館日/火曜日※ゴールデンウィーク期間中は開館 年末年始(12月28日~1月4日) ※大雨や暴風などの警報が発令された場合は、臨時休館します。
見学/無料
アクセス/阪急京都線「西山天王山」駅より徒歩14分
江戸時代の旅人気分で立ち寄る!
五辻常夜灯
向日市
幕末の慶応元年(1865)、京都から『柳谷観音 楊谷寺』へ行く参拝者のため、柳谷道の起点となる五辻に建てられた『五辻常夜灯』。
昭和初期、新道建設のために移設された灯篭は平成24年に復元。それにともない地域の憩いの場『五辻ポケットパーク』として整備されました。ベンチが設置されているので休憩もできますよ。
今では毎年11月に『常夜灯まつり』が開催されており、すっかり五辻のシンボルとなっています!
五辻常夜灯
住所/向日市向日町南山
アクセス/阪急京都線「西向日駅」から徒歩約10分
旧家の大正ロマン喫茶室でカフェ&ランチ
中小路家住宅
向日市
漆喰で塗り込められた穀蔵(こくぐら)が目を引く『中小路家住宅』は、向日市初の国の登録有形文化財。当主の中小路家は江戸時代から400年以上続く旧家で、当時の姿を現代へと伝える貴重なお屋敷を守り続けています。
ふわふわなホットスフレとレモンティーは、ケーキセットで800円(税込)
立派な長屋門をくぐると、広いお庭の先に母屋が現れます。こちらの中は大正ロマンの雰囲気が素敵な喫茶室となっており、オムライスなどのランチやさまざまなスイーツがいただけますよ♪ 日本家屋の立派な造りに洋風の調度品、和洋折衷の室内で贅沢な時間が過ごせること間違いなしです。
あったか冷たい抹茶のアフォガード650円(税込)
旧家の格式高いお座敷の見学も可能
中小路家住宅周辺の西国街道は歴史ゆかしい街並みが残る場所
中小路家住宅
住所/向日市上植野町下川原48
電話番号/075-921-2657
営業時間/10〜17時
定休日/月・火・水・イベント開催日
アクセス/阪急京都線「西向日」駅より徒歩8分。JR京都線「長岡京」駅より乗り換え、阪急バス「一文橋」駅下車より徒歩3分
油の神様が鎮座する神社で油断大敵守をゲット!
油祖 離宮八幡宮
大山崎町
貞観元年(859)建立の『油祖 離宮八幡宮』は、『石清水八幡宮』の元社(げんしゃ)にあたります。
荏胡麻(えごま)油発祥の地であり、江戸時代まで『油座』の中心だったことから、今でも油の神様として親しまれています。
油断大敵守800円
こちらの油断大敵守は、受験や仕事などの大事な時、油断して良い運気を逃さないように守ってくれるお守り。4色の中から好きな色が選べます。どれもカワイイですね!ほかにも交通安全や学徳成就のお守りなどがありますよ♪
油祖 離宮八幡宮
住所/京都府乙訓郡大山崎町大山崎西谷21-1
電話番号/075-956-0218
拝観時間/開門:7時〜17時 社務所:9時〜17時
拝観料金/無料
アクセス/JR京都線「山崎」駅より徒歩1分。阪急京都線「大山崎」駅より徒歩3分
現像は街の写真屋さんへ!
ヤスイカメラ
長岡京市
※ヤスイカメラさんの写真はすべてデジカメで撮影
お肉のスーパーやまむらや本店の向かいにある『ヤスイカメラ』は、1980年創業の街の写真屋さん。店主の安井昭さんは、創業当時から40年以上、写真を焼き続けているプロフェッショナルです!
プリントをお願いすると、お客さんの撮影意図をくみ取って写真の調整をしてくれます。また最近はデータでの納品も多いそうで、この場合は調整をせずに約1日でお渡し。価格は、現像代630円(税込)にデータ代が540円(税込)とリーズナブルです。
さらに、学生証提示で10%OFFになる学割や、フィルムまたは写ルンです購入で現像代割引券の配布もあり、かなりお得に!お渡し方法はCDかLINEかを選べるので、とっても便利ですよ。
フィルムも多数販売中、写ルンですもあります
ヤスイカメラ
電話/075-955-4450
場所/長岡京市今里3丁目9-2
営業時間/10時〜18時半
定休日/日曜・祝日
アクセス/阪急京都線「長岡天神」駅より徒歩15分