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ささみのノート

自死した恋人のこと ③その後の出来事

2018.03.26 22:34

※人が亡くなった直後のお話なので少々衝撃的な内容が含まれている可能性があります。ご注意ください。




前回からの続き。



Nと電話で話した翌日は一日中予定があって、Nには会えないと伝えていた。

けれど、朝送ったラインに既読がつかない。

電話にも出ない。


また調子悪そうだから、用事が終わったら夜様子を見に行こうと思ってた。



夜になって突然、彼の家族から電話をもらった。

「(Nの本名)が死にました。今までありがとうございました…」


その瞬間の光景は鮮明に覚えている。

散らかった自室で、ただただ冷静な声で受け答えしていた。

現実感がまったく無い。


夢だと思うな。

夢であってくれ。。

そろそろ覚めるんじゃないかな。。


覚めなかった。

現実的な会話をした。

すがるように、会ったことのない彼の父親に、詳しいことを教えてほしいと頼んだ。

自分が憎くなるくらいいつだって冷静だ。


訃報の電話の後、急に涙がこみ上げてきて、どうしようもなくただただ酷く泣き続けた。

友人に電話をした。

自分がどうなってしまうかわからない。

このまま後を追ってしまいそうで。

事故現場に向かいたくて、Nの家に行きたくて、それを理性が否定していた。危ないって。



時間が遅かったから朝まで待って、実家に帰ることにした。

翌朝事故現場で手を合わせて、変な衝動は頓服薬が抑えてくれていて、それからなんとか実家に駆け込んだ。



それからの日々は、意外と忙しくて考えごとをする暇もなかったくらいだった。Nの知り合いと連絡を取ったり、共通の知り合いに連絡したり、ご家族と連絡を取って葬儀に行かせてもらったり、Nの部屋の整理もあったり。。

Nのことならなんでも頑張れた。

最後まで面倒を見れて嬉しいくらい。私の思い上がりです。

それまでの体力のなさや抑うつ感が嘘のようによく動きまわった1週間だった。食欲は無くて、4kgくらい?痩せた。



葬儀のことは以前別の記事で書いたから重複することもあります。

とにかく空気がずっしり重く湿っていて、悲しみに包まれた葬儀だった。誰も、ちらとも笑わない。笑えない。親戚付き合いはあまりしない家だったけれど、それでも皆小さい頃のNを思い出したりして悲しんでいた。


棺の中の遺体は布で覆われていて、顔すら見えないようになっていた。なんとなく人の影かたちは感じるけれど…。これで彼がしたことを思い知った。少しだけ触れた足の指先が冷たくて、この時本当に亡くなってしまったんだと実感した気がする。


棺には渡せなかった誕生日プレゼントに謝罪と感謝や溢れる思いを書きまくった手紙を添えて入れた。渡せなくてごめんなさい。ちゃんと誕生日を祝ってあげられなくてごめんなさい。ごめんね。。


遺影がやけに幼くて、写真すら持ってなかったのかと、なんか驚いてしまった。

私は出会ってからの6年間くらい?の話をし、親族の方から幼少期の話を聞いた。悲しみを共有できる数少ない機会のひとつだった。




その後、ぱったりと泣けなくなった。

彼のことを思い出しても、悲しいのに、泣けない。

他の物語なんかで泣かせにくるやつも色々試したが泣けない。

感情がうすい。

ひどくだるい。

そして、何も考えたくない。何かを考え始めたら必ずNとの思い出に触れてしまう。

考えないために、編み物を始めた。




49日を迎える前、一度だけ危うい経験をした。

親戚疲れからか、何か心が不安定で孤独感が強かった。学生相談所で話を聞いてもらおうとしたけど、たらい回しにされた挙句断られた。話を聞いてもらいたかっただけなのに。それが引き金となった。


Nが亡くなった日と同じ快晴の空、同じ時刻、同じ場所、電車が来るのを待っていた。同じ車両だったら、駆け出して、彼のもとに行くつもりだった。もう生きてる意味を全部失くしてしまったよ。

タイミングを合わせようと立ち尽くす

…けど、来たのは違う車両だった。


緊張感がほどけたと同時に落胆した。

あーあ、生きてくしかないのかって。

その時同じ車両だったら駆け出せていたのかはわからないけどね。これを自殺未遂に数えるのかは知りません。



2ヶ月くらい、日夜編み物をし続けてから、いつしか編み物する必要がなくなっていった。

アニメも観れるようになった。

楽器も、音楽も少しずつできるようになった。

友人と会ったり、飲み会に参加してみたりと49日を過ぎてからリハビリを始めた。


減った体重はあまり戻ってくれなかった。


あともうひとつ。

Nの死の真相を知りたいあまりに、ネトストまがいのことをしていた。ブログを発掘したり、まー色々見られたくなかったであろうものも見つけてしまった。や、私は何とも思わないけど。むしろ納得感あったけど。

この場を借りて謝罪します。(笑)



色々遺品を譲り受けたりもした。

彼の楽器とか本とか自転車とか色々と。

でもそれより、生前にNからもらった誕生日プレゼントのマグカップを愛でています。

あと買ったらたぶん3千円くらいのクラシックギターをやけに大事に弾いてる。そんな日々です。




次で最後にすると思います。

その後の、人の生や死や、自死への考え方の変化とか、私自身の命のことを書くつもり。




④Nの思い、私の思い