雨のち雨のち雨のち晴れ。
午後13時45分 お台場海浜公園駅についた。
写真家の寺内さんの実験的に行っている撮影に
被写体として協力するので約束をしていた。
『ああ、なんか雲行き怪しいな・・・
これでこのロケも3回雨で流れているし、今日もかな?
一体どちらが雨女か?』
その時、雨が本格的に降ってきた。
私はあわてて、持っていた日傘を雨傘代わりにしようとおもった。
が、この傘を買ったときに「晴雨兼用」だったかどうか?を忘れた。
恐る恐るその傘をさして、足早に待ち合わせのためにカフェに入った。
たった20メートルの道だったが、大粒の雨のため「晴雨兼用」で
あることも確認できてほっとした。
『ここのカフェなら、この前すずめが5羽止まっていたところ
と言えば分かるかな・・・』
「プロシュートとルッコラのペペロンチーノください。
アイスコーヒーは一緒で」
しばし空を見ていた。雲は流れている。
小走りに修学旅行生が走っている。
『iPhoneの天気予報に太陽マークと雨マークが
一緒に表記されていたのは一体どんな天気予報なのか?晴れ雨?』
そんなことを考えていたら雨がやんできた。
パスタを食べ終わった頃、寺内さんから電話が入る。
「駅に着きました。どこのカフェですか?」
「あの、この前すずめが止まっていたところです」
「はいわかりました」
5分後、寺内さんが店内のガラス越しに見えた。
お店にすぐに入ってくるかと思ったら、レインボーブリッジを
背景に早速写真を撮って試していた。
それから、すーっとお店のほうへ向かってきた。
「あ、どうも。新橋ではすごい雨でしたけど、
これはやむなぁと思いましたよ」
「そうですね。ほんとよかったです。どちらが雨女かと(笑)」
二人で雨が上がったばかりの道を海浜公園の砂浜のほうへ向かって
歩き出した。ますます太陽が顔を出してくる。
青空が見えた。
日傘をさした。
「堀口さん、ほんと女子ですね」
「いや、いまケアしておかないと60歳のときに差がでますよ(笑)」
「あ!海がかなりキラキラですね」
「雨あがりは、空が洗われて、綺麗な青空になるんです。
撮影には最高なんですよ!」
「ああ、そうなんですね!雨降った後の青空がほしかったわけですね。
こうなるための3回の中止だったわけか・・・」
私たちは、砂浜で何枚か撮影をした後、離れ小島へ向かった。
断崖の上の芝生に寝転んでいる人の風景を眺めるたびに
その小島へいつか行こうと思っていた。
「うわぁ!なにここぉぉぉぉ!古墳みたい。東京とは思えない光景が!」
「イングランド的ですねぇ」
そのセリフを聞いて、昨年行ったイングランドの風景を瞬時に思いだし
イングランドのほうがそれっぽいと思えた。
アーティストがPV撮影をしている。
グリーンのチェックのロングワンピースを着てバラのお花の冠をつけて。
誰だか知らない。でもいつかその歌が流れていた時に思い出せる気がする。
「お!いいのが撮れましたよ」
そのセリフを今日は3回くらい聞いた。
寺内さん自身が掴みたい感触を今日は何度か掴んだみたいだった。
寺内智子さんのブログはこちらです
(今朝はまだ撮影した写真がアップされていませんでしたが
今日にはアップされるとおもいます)