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映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(Extremely Loud and Incredibly Close)鑑賞。

2012.03.04 14:59

『ものすごくうるさくて ありえないほど近い』を鑑賞しました。
(Extremely Loud and Incredibly Close)

公式HP




★あらすじ:(TOHO CINEMASより)
9.11同時多発テロで父を亡くした少年オスカー。父の突然の死を受け入れられないオスカーは、ある日、父の部屋のクローゼットで、封筒の中に1本の《鍵》を見つける。 この鍵は父が残したメッセージかも知れない― オスカーはその鍵の謎を探しに、ニューヨークの街へと飛び出した―。



題名が長めですが、そのまま訳したもののようです。
よく、日本語の題名になると、「幸せの○○」とか「奇跡の○○」とか、
安易にそういう風になっていると、「おぉぉ」となるときがあるので、
そのままというのはいいと思いました。


テーマを駆け足でまとめると・・・駆け足すぎますが。

少年オスカーは、探求しながら温かい人たちに出会い、受け入れられ、
途中、探求をある老人にサポートされながら、自分の恐怖心を乗り越えて、
探求は終わり、母の見守る愛に気づき、父親の死を受入れ成長していく物語です。


映画ですし、話がすごくできているというのもあるかもしれませんが。
いや、いいんです。普遍的なストーリーで。こういうのは必要です。

オスカーと一緒に探求の旅に出ていく感じで、身を乗り出して観てしまいました。
あんなに、あんなに、探求が続いてしまうわけは、オスカーは人に話せない
秘密を持ってしまって、ましては、その秘密は、一番近い母親だからこそ
話せないもの。だから、自分で絶対に探さなくてはいけないと力づよく
進む原動力になっていたのかなと・・・。

だけど、探求が終わってしまって、思っていた探求の結末にならなかったの
だけれども・・・・。


一人で悩んでないで、爆発してしまいそうな気持でも、
誰かにそっと打ち明けてみたら、人々はきっと温かく、
その気持ちを静かに聞いてくれるんだよ、と。


オスカーを見守る周りの大人のひとりのような、なまなざしで観ていたり、
自分が納得いくまで探し続ける! とオスカーに感情移入していたり、
ちょっと独特なタイプの息子に、探求を通して人生を乗り越えていくことを
教える父親にも感情移入してしまったり、また、少し遠くで見つめる
おばあちゃんや隠れた存在のおじいちゃんや・・・。
そして、母の愛。
いやまあもう大変なことに、なってしまいました。


映像も美しいビジュアルが沢山ありました。




おじいさんとオスカーのシーンは、印象的なところが多くありました。
自分のことを等身大で話せる相手ができたオスカーは、
再び父親に会えた気分になったのかなぁとか。
だから、その場面をもう少し多く観たかったのに、ああ、おじいさーん。


私的には、かなり泣いてしまいました。
いい映画、ありがとうございました。