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【今日の暦】二十四節気 立冬

2022.11.19 10:25

『二十四節気 立冬(りっとう)』:11/07〜11/21

暦の上では冬の始まりですが、日中はまだまだ秋らしい、涼やかな暖かさを感じられる頃でもあります。

ときおり春に戻ったような陽気を感じられることから、そんな日を「小春日和」といい、「小六月」「小春」などと呼ばれることも。

そんな立冬の七十二候は「山茶始開(つばきはじめてひらく)」から幕を開けます。

冬の始まりであると同時に、冬の花の咲きはじめの時期でもある、

なんとも風流を感じる今日この頃です。


11月 霜月(しもつき)

秋が過ぎ、本格的な冬が始まる頃ゆえに「霜月」。

また、農事が終わり、神楽を奉納してきたことから「神楽月」とも呼ばれます。

文化の日や七五三、新嘗祭など、伝統的な祝いの祭事が多いのもこの月の特徴です。


七十二候

『山茶始開(つばきはじめてひらく)』:11/07〜11/11

.......山茶の読みは「つばき」ですが、花としては「サザンカ」を指しています。

『地始凍(ちはじめてこおる)』:11/12〜11/16

.......気温が低くなることで地中の水分が凍る頃。

『金盞香(きんせんかさく)』:11/17〜11/21

.......花としての「キンセンカ」ではなく、「水仙」を指しています。


祭事 酉の市

11月の酉の日に行われる「酉の市」。浅草の鷲神社が起源とされています。

商売繁盛、開運招福を願う冬の風物詩で、その由縁は倭建命の東征時代にまで遡るとか(出典:浅草鷲神社 http://otorisama.or.jp/yuisyo.html)。

気の遠くなるほど長い間受け継がれてきたということは、人のお祭りを神様も喜んでくれているということなのでしょうか。

コロナウイルスにインフルエンザ、予断のならない世界情勢に不安になる日々が続きますが、来年も再来年も、その先も末長くいつまでも、酉の市を含めたさまざまな祭事を祝い、楽しめる日々であってほしいと願うばかりです。


参考文献

◇ 『絵でつづるやさしい暮らし歳時記』新谷尚紀

◇『七十二候の食薬レシピ』大友育美