【今日の暦】二十四節気 立冬
『二十四節気 立冬(りっとう)』:11/07〜11/21
暦の上では冬の始まりですが、日中はまだまだ秋らしい、涼やかな暖かさを感じられる頃でもあります。
ときおり春に戻ったような陽気を感じられることから、そんな日を「小春日和」といい、「小六月」「小春」などと呼ばれることも。
そんな立冬の七十二候は「山茶始開(つばきはじめてひらく)」から幕を開けます。
冬の始まりであると同時に、冬の花の咲きはじめの時期でもある、
なんとも風流を感じる今日この頃です。
11月 霜月(しもつき)
秋が過ぎ、本格的な冬が始まる頃ゆえに「霜月」。
また、農事が終わり、神楽を奉納してきたことから「神楽月」とも呼ばれます。
文化の日や七五三、新嘗祭など、伝統的な祝いの祭事が多いのもこの月の特徴です。
七十二候
『山茶始開(つばきはじめてひらく)』:11/07〜11/11
.......山茶の読みは「つばき」ですが、花としては「サザンカ」を指しています。
『地始凍(ちはじめてこおる)』:11/12〜11/16
.......気温が低くなることで地中の水分が凍る頃。
『金盞香(きんせんかさく)』:11/17〜11/21
.......花としての「キンセンカ」ではなく、「水仙」を指しています。
祭事 酉の市
11月の酉の日に行われる「酉の市」。浅草の鷲神社が起源とされています。
商売繁盛、開運招福を願う冬の風物詩で、その由縁は倭建命の東征時代にまで遡るとか(出典:浅草鷲神社 http://otorisama.or.jp/yuisyo.html)。
気の遠くなるほど長い間受け継がれてきたということは、人のお祭りを神様も喜んでくれているということなのでしょうか。
コロナウイルスにインフルエンザ、予断のならない世界情勢に不安になる日々が続きますが、来年も再来年も、その先も末長くいつまでも、酉の市を含めたさまざまな祭事を祝い、楽しめる日々であってほしいと願うばかりです。
参考文献
◇ 『絵でつづるやさしい暮らし歳時記』新谷尚紀
◇『七十二候の食薬レシピ』大友育美