Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

Fashion source: Daily Journal

Paris 到着~オペラバスチーユ。

2012.10.17 07:48

 今年はどこに行こうかな…と8月に考えてみたところ、他にもなんとなく行ってみたいところはあったけれど、やはりPARISしか思い浮かばず、今年も来てしまいました。
1997,2007,2008,2010,2011,2012年で、トータル6回目です。

 今回の旅で、行ってみたい場所もいくつかあって、コンサート、セーヌ川ランチクルーズ、モネの庭、ドビュッシーの生家、ロワール地方のお城めぐり、サン=テグジュペリが生まれたリヨンです。全部で8泊あるので、それ以外は、気ままに散歩したいと思っています。

 宿泊先のホテルも8泊あるので、3つのホテルを選びました。エッフェル塔付近2泊→マレ2泊→エッフェル塔付近4泊の旅程です。どことなく温かみのあるスタイリッシュなPARISらしいホテルをチョイスしてみました。

 一人でPARISに8泊するのは、はじめての長さです。
1日目ですでに感じているのは、自分の中の変化です。同じ場所に来ると、特にわかるのかもしれません。万年の自分の癖として、自分でコントロールしてうまく行かそうとするところがあって、それでうまくいかないとイライラしてしまうというのがありました。2011年もだいぶリラックスしていましたが、2012年はリラックスの上、オープンな気持ちが加わっているように感じています。一人でいても、楽しかったな~とか嬉しかったな~ということが勝手に頭の中で再生されて、温かい気持ちがこみ上げてくる。そんな調子でいると、目の前で出会うもの、人もきっと変化するのではないかと思っています。

 そんな旅人の日記を始めたいと思います。


■出国

 午前、成田。前日にiPhoneでチェックインすることができるシステムになったので、手荷物を預けるのみとなっていました。なので、搭乗口に1時間前で、大丈夫でした。あとは、両替を済ませて、本屋でPARISのガイドブックを1冊購入しようと、ヨーロッパコーナーへ行き、1冊取り上げたところで、ゆめかちゃんから電話がかかってきました。なので、他の本との比較ができない状況になり、そのままその本を手に持ってレジへいくことになりました。



 「ひとみちゃん、おみやげは、何でもいいから買ってきてね!」とゆめかちゃん。気を使ってくれて、「おみやげはいらないよ」と言った、母、妹とは対照的な発言で、おもわず笑みがこぼれました。

 出国手続きを済ませ、搭乗ゲートに行くと、ちょうど並び始めた頃でした。
ANAなのですが、搭乗率8割弱でしょうか。私の隣は空席だったので、ゆっくりすることができました。そして、カイロプラクティックの効果なのか、今回は、首も腰も痛くなかったのです。何度も寝る位置を直す自分が、あまり気にしなくてもよくなっていたので、驚きました。耳栓も使ってみたら、とても快適なフライトでした。




■PARIS到着

 いつもは、空港からタクシーに乗るのですが、今回は、AIR CITY SERVICEを使いました。日本で事前に予約しておくものです。何人か相乗りになるので、30分くらい待たされはしました。空港18時出発でホテルに着いたのは19:20でした。他の人のホテルも周るので、少し時間はかかったかもしれませんね。




Hotel 7 Eiffele Paris 

エッフェル塔付近の4つ星ホテルに到着。




 実は、20時からオペラバスチーユでリサイタルの予定にしていたので、思いのほかぎりぎりになってしまいました。チェックインを済ませ、2分で部屋を出ないといけません。
 レセプションでお兄さんに「駅はどこ?」と聞いて、丁寧に地図と説明をしてくれたので、すぐに駅に到着できました。
 
 電車の席で、正面に座っていた人が、私のネイルを見て、「セボーン」と言ってきました。ヴェネズエラ人で、仕事でPARISに来ているとか。ちょっとお酒のにおいがするほろ酔い50代でした。フランス語でしたけど、ジェスチャー付きで話してくれるので、分かりました。「若くないからね~疲れたよ、疲れたよ。家に帰って寝るよ」と。


 オペラバスチーユには、20:01着。日本なら、きっかり始まっていそうですが、ぎりぎり大丈夫でした!




 今日のコンサートは、ほんと、よくわからないで申し込んでしまったのですが、実際のところ、いまだかつて、見たことのないパフォーマンスでした。説明が難しい。

オペラ座のチケット購入サイト

・弦楽器とトロンボーン
 クラシックとか、何か音楽を奏でるのではなく、「音」の表現でした。風の音に聞こえたり、電車の音に聞こえたり、妖精が飛んでいるように聞こえたり…、シュールすぎです。

・コーラス
 雰囲気としては、教会で聞こえるような音でしょうか・・・。6人の声が見事にクロスして、聞いたことのないハーモニーを生み出していました。不思議です・・・。

・生活の音、パフォーマンス
 一人の男性が、箱をパタパタと閉めたり、紙を破ったり、コインを巻き散らかしたり、ブツブツ言ったり・・・・。でも、生活の中ってそういう音するなと・・・。まるで、子供が、ごみ箱をさかさまにして、太鼓代わりにするような、そういうパフォーマンスでした。

 日本では、ミッドナイトということもあり、3時間の最後のほうは、ウトウト状態の私でした。そんな、摩訶不思議な音の中でも眠りに誘われるとは…。





 聴覚に対して、敏感で繊細な感性を感じさせる、シュールで、驚きの音のパフォーマンスでした。


 帰りの電車で、何気なくしていると、さっきのパフォーマンスで聞いたような「音」を拾いました。地下鉄の電車のブレーキ音。さっきのトロンボーンの音だと。

 私の好きな映画で、「奇跡のシンフォニー(August Rush)」というのがあります。絶対音感を持った主人公の少年が、NYに初めて来たときに、トラフィックの音をハーモニーのように感じ取るシーンが好きです。もしかしたら、着想はそういうところから来るのかな~なんて、想像しました。
 人のしゃべる声とか、物の音とかは、「音階」に表すことができないと言われますが、それが音になるとこう・・・みたいな。

 感想は「素晴らしかった」というよりも「interesting」ですね。
ホテルに帰って、レセプションのお兄さんに、「どうだった?」と聞かれて、「interestingでちょっとstrange」と答えたら、「interestingねぇ」と、ふむふむという顔で、2度も繰り返しました。




ようやく、顔を洗いました。(笑)

 思ったよりも強行スケジュールになりましたが、慌てないで、そのまま進めば、結局は時間の辻褄も合うものですね。そんなことを再確認できた日でした。

 ホテルのベットの弾力がちょうど体にぴったりで、ぐっすりと眠れました。
夜中に雨が降ったのでしょうか。今朝のPARISは、雨上がりです。