エッフェル塔~サンマルタン運河~ラベ・パセ広場~サン・ジェルマン・デ・プレ~サント・シャペル(クラシックコンサート)~マレ
3日目 晴れ~曇り~雨~曇り
ちょっと曇りだけど、晴れそうなお天気。気温も20℃くらいまで上がる予想です。
チェックアウトして荷物を預け、徒歩でエッフェル塔へ行ってみることにしました。
エッフェル塔を目印にして適当に歩くと、公園側の広場につきました。だんだんと雲が割れて、青空が顔を出してきています。相変わらず、展望台への列は長く続いています。
エッフェル塔を色々な角度で撮影してみたくなりました。
全然気づいていなかったのが、足元のデザインです。こんなにエレガントだったのですね。エッフェル塔の色は、ブラウンですが、7年に1度塗りなおすメンテナンスをしているとか。塗るのに1年もかかるそうです。
遠くの方にメリーゴーランドが見えました。一緒にエッフェル塔を撮影できたらいいな~と思い、ずんずんと進んで行きました。やはり、私と同じ構図で撮影しているカップルがいました。いかに、ラブリーなアングルで撮るか、探しているのは一緒ですね。
やがて、完全に青空になりました。今日は、ここだけ青空になってくれれば。
それから、エッフェル塔ネイルとのコラボと広角でのエッフェル塔も忘れずにチェックして、後にしました。
次に行きたい場所は、サンマルタン運河です。映画の『アメリ』や、『新しい靴を買わなくちゃ』でも、撮影場所に使われるほどですから、ロマンチックな風景を想像していました。
エッフェル塔から地下鉄の駅まで、15分くらい歩き、iPhoneのメトロアプリで行き方を検索。その通りに乗ってみたつもりが、どうやら、到着駅とディレクションを見間違えてしまって、おそらく20分くらい余計にメトロに乗ってしまいました。
せっかく、メトロのアプリをダウンロードしたのに!これまでならば、紙のメトロマップを開いて、チェックしていたので、東西南北が分かりながら、メトロに乗っていましたが、アプリとなると、完全に2Dなので、イメージができないんです。
全体を捉えて、地図を読まなくなったから、地図が苦手になっちゃったのかもしれません。失敗に合わせて、ゆっくりとガイドブックを読む時間としました。
リパブリックの駅から、歩いてサンマルタン運河に到着しました。
思ったよりも小さくて、運河が汚れていました。映画は、流石ですね。とはいっても、こんなアングルで撮れば、やっぱりロマンチックでしょうか。
少し、運河に沿って歩いてから、ランチタイムにすることにしました。
適当にインテリアが素敵そうなところへ入りました。メニューにトマトパスタが見えたので、それにしました。こんなパスタはじめて。豆じゃないのがよかったな。しかし、英語が分からないマダムが、「セボン?」と聞いてきたので、「セボン」と社交辞令で答えてしまったのでした。(笑)
次の目的場所は、映画『ミッドナイト・イン・パリ』に登場するところです。
ある晩、道に迷ったギルが途方に暮れていると、教会の鐘が24時を告げる。すると、そこに旧型プジョーが通りかかる。それに乗ると、あこがれの1920年代へタイムスリップして…。という内容。まさかのタイムスリップで、「うそでしょ~!」という顔をしているギルが忘れられなくて、私もタイムスリップしたいと思って、来ちゃいました。
地図とiPhoneで場所を探すのですが、2回も間違った方向へ歩いて、30分くらいロスタイム。またです。日本人としては、アルファベットに慣れていないと、あてのないカンに頼りがちなんですよね。
気を取り直して目的の「ラベ・パセ広場」へ近づくほど、荘厳な雰囲気が漂う場所へと入って行きました。それこそ、タイムスリップしている感覚です。
ギルがプジョーに出会う場所をようやく見つけました。教会の階段だったのですね。そして、この細い道! ここここ!!! よく、撮影場所見つけますよね! ぴったり!
ギルのように、途方に暮れてそこに座ってみたかったのですが、カップルがいて座れず。せっかくだし、教会に入ることにしてみました。
一気にひんやりとした空気に包まれました。気持ちが落ち着いていきます。螺旋階段が中央にあるのが気になりました。エレガントな湾曲。この感じ、とっても好きです。
教会を出ると、雨が降り始めました。去年のParisは、あまり雨が降らなかったけれど、今年のParisは、折り畳み傘が手放せないお天気のようです。気温は、東京の秋と同じくらいでしょうか。去年、Parisのアニエスで買ったコートを持ってきているのですが、お荷物になってしまっています…。代わりに、行く直前に買った、薄手のやぎ皮レザーJKが、急にヘビロテアイテムになってしまいました。行く前に防水スプレーしてきたので、全く大丈夫です。パリジャンは、レザーJK率、かなり高いです。だから、レザーを着ることで、なじみやすさを感じます。
夜のコンサートまでの時間つぶしに、昨日も行った、サンジェルマン・デ・プレへ。
日本から洋服をあまり持ってこなかったので、明日の服を買うためです。
地上に上がると、サンジェルマン・デ・プレ教会の鐘の音が、聞こえました。
旅人の疲れが一気に癒されます。Parisの風景とオレンジ色の外套、鐘の音、お花屋、フランス語は、癒しなんです。だから、Parisが好きなのかもしれません。
適当に歩いていると、ありそうなお店をみつけました。
★ANNE ELISABETH
パリの店員さんは、「ボンジュール・・・・」と、とりあえず声をかけてこられ、あとはこちらが声をかけるまで何もしない方式です。どこに行ってもそんな感じで、配慮していますよというのは伝わってきます。日本人よりも目を使って声のない会話をします。(笑)
そういえば、電車に乗っているときに、隣に座っている人の、立てかけていた折り畳み傘が、バタンと落ちたとき、わざわざ、何か話してきました。「そのままにしておいて」のような。
日本なら、なにも言わずにってところでしょう。日本人は、無視をする配慮というのもありますからね。不思議な日本人。(笑)
服に戻りましょう。パープルの花柄のものが気に入りました。襟のデザインが、はなびらみたいに! 明日のモネの庭の服、決定です。
夜は、サント・シャペルでのクラシックコンサートの予定です。日本であらかじめ予約をしておいたものです。19時開始で、18時15分には来てくださいとあったので、日本でもなじみのPAULでカプチーノを飲んで、雨の降りしきる中、メトロの駅へ余裕を持って行きました。
■サン・シャペルでのクラシックコンサート
シテ島に到着しました。サント・シャペルは、citeの駅のすぐ目の前にありました。
19時からのコンサートですが、18:20くらいから入場開始でした。私のチケットは、B席にしましたが、中より後ろというだけですので、Bでよかったようです。
サント・シャペルのステンドガラスは、評判どおりの素晴らしさ。19時前でしたが、光はまだ入ってきており、奇麗に見ることができました。
演奏は、ヴァイオリン、チェロ、コントラバス、オルガン7名の演奏です。教会での「音」とは、どんなものなんだろうか・・・。
演奏が始まると、その独特な響きに驚きました。ヴァイオリンは、どちらかと言うと温かい音のように感じていましたが、教会ですと、少しクールになるというか。美しいです。
90分のコンサートのアンコールでは、「G線上のアリア」が演奏されました。子供のころから親しみのある曲。鳥肌が立ち、なぜか涙ぐんでしまいました。心の琴線に触れるとは、まさにそういうことなのかなと思いました。
★サント・シャペルでのコンサート
エッフェル塔のホテルに荷物を預けていたので、戻りました。夕食を食べていなかったので、駅前でトマトとモッツァレラのパニーニをテイクアウトしました。
次のホテルまでは、タクシーで。7区から3区まで18ユーロ。少し距離があります。セーヌ川を右手に夜のドライブを楽しみました。
■Jules&Jim
21:30到着。マレのJules&Jimです。
私の行きたいお店が徒歩圏内にあるので、こちらを決めました。とってもおしゃれなホテルです。部屋の窓は大きく、開閉が自動でした。窓が大きすぎるので、夜は閉めておかないとスケルトンなのです。東京のシティーホテルは窓が開けられなかったりするけれど、パリのホテルは窓がある。オレンジ色に照らされた細い通り道が見えました。マレ地区独特の風情があります。
今日のベッドもとっても快適で安らぎました。
明日は、8時からのモネの庭、半日観光ツアーからはじまります。