部下に考える力をつけてもらいたい。
部下が、ただ、会社から言われた指示を実行していて、
実際に現場に行ってみると、やってはいるけれど、
やりかたに工夫がないように見えるそうです。
そこで、「こういう風になっているけど、どう思ってる?」
と聞いてみると、「なんか違和感があるんですけどね」と
答えるそうなのですが、違和感をそのままにしている状態らしく。。。
私も、こう書いていますが、自分が部下だったときに、
上司から指摘されて、「やっぱり、指摘されたか・・・」と
思うことがそういえばあったと思いだしました。
でも、「どうしたら違和感を解消させることができるのか?」とか、
「違和感はどうやって感じていくんだろうか?」が、わからないでいました。
違和感を捉えられれば、「じゃあどうすれば、もっとよく見せられるだろう?」と
考えることから、深まって、工夫が生まれます。
きっと、部下の方は、まだ深める見方を知らないのかもしれません。
となると、日頃から上司が部下に質問を投げかけていくしかありません。
店舗のあるサービス業の話を例に出します。
上司はお店に行ったら、「今のお店の感じどう思ってる?」とか、
「これは、どのような意味を考えてやりましたか?」と、
常に聞いていくしかないです。
はじめは、「さあ」と答えが返ってきてしまうかもしれません。
しかし、最初は、そんなものなので、根気強くいきましょう。
「さあ」と答えが返ってきたら、
「私は、・・・・と思ったよ、なぜなら・・・」と感想をいいます。
このやり取りを繰り返していくと、
「あの上司は、いつも聞いてくるから、ちゃんとやっておかなくちゃ」と
自然となっていくかもしれません。
または、一緒になって考えるプロセスを体験させることも有効です。
「これって、こうかな、ああかな」と上司がいうことで、
一つのことをするのに、こんな風に考えながらやるのか、と
見ていくことで、それが当たり前になるでしょう。
実際、このクライアントさんは、店長と他2店舗もみる役割がある方です。
自店舗の部下は、いつも一緒にやっているせいか、
自分の考え方のプロセスが、部下にも伝染し、
自分がいなくても、段々大丈夫になっているようでした。
考え方の考え方。
これは、あとから身につけられることです。
コーチングもそんなところがあります。
考え方の考え方を質問として投げかけるから、
いつも自分ではしたことのない角度からの質問で、
今まで、答えてこなかった、気づいてこなかった
言葉や気持ちを引き出しているのです。
そして、気づきになります。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
今日の行動は、どんな意味があってしていますか?