あっちもこっちも痛い
あっちもこっちも痛いと訴える方います。
本当でしょうか?
よ~く観察してみます。
右肩と左肩を触ると張りや動きは違います。
右も左も痛い人にとって、左のここが特に痛いと表現するのは苦手です。
痛みは人の心を惑わせ、感覚も惑わせます。
それが余計に痛みを起こしている原因であり不安になる要素なんですよね。
常にどんな感じで痛いのか?
どんな感じで不快なのか?
それを感じとってもらうことは不安を取り除く一つの方法になります。
右手を挙げてみてください。
左手を挙げてみてください。
同じですか?
絶対に同じということはありません。
同じだと言う人の手を上げる角度を見てみると右手と左手が違う角度で動いていたりします。
悪い方は体幹より外側に開いて手を動かしたりするんですよね。
筋肉は一つの筋肉が作用して動いているのではありません。
例えば肩関節を前から挙げた時(屈曲と言います)三角筋と大胸筋を使うとされています。
もちろんそれだけではありません。
そしてその異常反応は三角筋の一部の一部にでたりします。
何が正しいと考えるのではなく、右と左が同じならバランスという意味では良いと考えてもらうとよくわかると思います。
右と左が違うというのはバランスが悪いということになると思います。
図にあるようなところを使わないように動かしてしまうんですよね。
ここまで詳細には本人は気づきません。
片寄った動きをすると悪いと言われますが、どこのどの位置で片寄っているかを明確にしないと駄目なんです。
その上でそこだけを調整します。
するとあっちもこっちも痛いと言っていた方が「なんか楽になってるわ~」っていうんですよ。
それでも痛いっていう人には決まってこう言います。
どこが痛いですか?
そうすると先程まで肩の前の方を指さしていたのに後の方を指さすんですよ。
痛む場所が変わってきているじゃないですか?
「あらほんと」
よ~く観察することが大事なんですよね~。
認識しないものは良くなりません。
これは絶対に言えることです。