漢方と腰痛とうんち。
2018.03.28 04:55
こんにちは!
「いきなり何を言い出すんだ!?」というタイトルですが、真面目なお話です。
漢方(新臨床中医学)の視点からみると、腰痛とうんちには関連性がある人がいます。漢方相談をしていると時々こんな言葉を聞くことがあるのです。
「うんちが出ると腰痛が楽になる」
新臨床中医学の考えでは、このことは腰痛を治す重要なキーワードなので、患者様からこういう情報をお聞きすると「とてもいい情報だ」と私は心の中で思います。
腰痛とうんち(異常な排泄物)
『うんちが出ると腰痛が軽くなる』という人のほとんどが、大なり小なり便秘傾向にあります。こういうタイプの人は、うんちが出る前の状態を『いらないものが溜まっている』と考えます。このいらないものを新臨床中医学では『異常な排泄物』と言います。
異常な排泄物の中でも、ベタベタしたものや固形物などを『濃い異常な排泄物』と呼び、サラサラしたものや水溶性のものを『薄い異常な排泄物』と呼びます。
異常な排泄物がからだに溜まると腰痛になる人は多く、「うんちが出ると良くなる」は異常な排泄物の有無を確認する一つの指標となります。ですので、こういう時はいらないもの(異常な排泄物)を体から出す漢方薬を使用すると腰痛がよくなります。
『異常な排泄物』がからだに蓄積すると腰痛だけでなく、首や肩の痛みやコリ、手首や肘・膝・手足の指などいろんな関節の痛みにもつながることはよくある話です。
うんち一つから病気の原因がいろいろとみえてくる新臨床中医学はやっぱりすごいなあと再認識させられます。ちなみに『うんちを出すと体調が悪くなる』人もいますがそれはまたいつかの機会にご紹介したいと思います。