太陽と風と大地を からだいっぱい吸い込んで*みんなの記事
こんにちは こんばんは。ひだまり保育園のエンチョーダンジョーです。
今日は勤労感謝の日。ってことで
こんな夜遅くまで、働ける喜びに感謝しながら働いておりマスです笑
さて、今回の記事は、ひだまりに在職したのは1年に満たなかったけれど
私たちには いつまでも仲間でいつづけてくれる あけちゃんが書いてくれました。
彼女の文章の中にもありますが、夫さんの転勤で埼玉に行ってしまったあけちゃんは、
そこで保育補助からスタートして資格取得して、現在保育士として働いています。
保育現場で仕事しながら、保育士免許を取るって、本当に並大抵じゃないんですよ。
そんな頑張り屋で、本当に丁寧に人とつながるあけちゃん。
ひだまりのこと書いて~とLINEしたら、
保育士として、するどくて暖かな視点で書いてくれました。
ぜひ読んでください。みなさんにあけちゃんの優しさが伝わるといいなあ。
(あけちゃんが在籍していた2012年当時のひだまりの様子です)
ひだまりはどんな場所か。
私にはかけがえがなくて、
大好きな場所をどうやって表現できるんだろう。
ひとまず思いついたことばを並べてみました。
ワクワク。
厳しい。
ジブンを出す。
仲間を思う。
力を合わせる。
ファンタスティック体験。
活力。
こだわり。
自然。
人間力。
本気。
昔ながらの。
自力で。
足を使う。
素朴。
からだ。
お話。
工夫。
話し合い。
創造力。
学び。
アート。
もんぺ。
どろんこ。
くうねるさんぽ。
歌… 。
ひだまりを初めて訪れた日、忘れもしません。
こどもたちが歌う曲の前奏を聞いて、え〜っ?これって…もしや…
ぞわぞわっと感動で身震いしました。
「夏の樹(丸山亜季詩 林光曲)」でした。
「そんごくう」「チポリーノのぼうけん」…
自分が小学校の音楽の時間に出会って以来、
30年間近く耳にしなかった大好きな歌が、
次から次へと歌われるのです。
わが子の子育てで、
泣き止まない赤ん坊を抱きながら、自分も泣きながら、
とにかく思いつく歌を片っ端から歌った思い出の歌たちでもあります。
小6時代の音楽専科の先生は、
教科書にない、たくさんの歌を教えてくれました。
「音楽教育の会」で歌われる歌なのだとダンジョーさんから聞きました。
私とひだまり保育園との出会いは、新聞求人広告。
夫が単身赴任となり、年度末までの期限付きの8ヶ月でしたが、
とても尊い時間を過ごさせていただきました。
濃い毎日…野山をかけめぐる散歩。
ほそこさんの、からだとこころに染み渡るごはん。
ストーリーのある行事。
3月にはこの子たちと離れなきゃいけないんだなと、
泣きながら帰ったこともあります。
改めて、こどもとの向き合い方で学びになった体験を3点述べます。
① ひだまりでは朝登園して支度をしてから、
こどもたちがやることがあります。
自分の年齢プラス1往復の数での雑巾掛け、トランポリン、
足指でのてぬぐい手繰り寄せ(ギャザー寄せ?)、どんぐりの足指掴み、
手による滑車回し?を各自こなして、ロールマットでカラダをほぐしてもらい、
リズム、歌、散歩という流れがあります。(2012当時)
私は当時2歳のダウン症の男の子、
「ハッピーくん」と過ごしていました。
彼は言葉が出ません。
ある時、ハッピーくんが風車に息を吹きかける遊びを覚えました。
なんとなく発声の仕組みを本で読んだ私は、
それを日々のトレーニングに加えたらどうかと思って、
ダンジョーさんに相談してみました。
すると、ダンジョーさんに
「あんたは自分がいるうちに、ハッピーをしゃべらせたいかもしれんけど…」
とお叱りを受けたのでした。
どういう意味なのか…
(ご自分の体験談を話してくれたのでした。割愛)
ひだまりを去ってその1年後くらいだったでしょうか。
ダンジョーさんから連絡が来ました。
「(こういう状況で)ハッピーが欲しいものを私がかくしたんよ。欲しかったら「ちょーだい」って言うんよ。そしたらね、ハッピーは「タイッ!」っって言ったんよ!」
声を振り絞って、ちょーだいと訴えようとした状況。
伝えたい気持ちが弾けたとき、その強い想いが声として出てくる…カラダの機能を動かすんだと。
そういうことなんだと。うれしさが溢れました。あー、その場に居合わせたかったな…。
②年長組は当時ひとりでした。
「リーダーくん」は皆のお昼寝の時間、担任のやまこさんと縫い物をしています。
ごはんの片付けを終えた私は、何気に机を出しました。
いつも彼はその机の上で作業をしていたからです。
やまこさんが、私に聞きました。
「あけちゃん、リーダーは机出して、って言ったの?」
言われていませんでした…。
私は何も考えずに、いつものこと、と先走って動いてしまったのです。
自分の気持ちを伝えることが課題のひとつだったと思われる当時のリーダーくん。
自分で出すか、大人に頼んで出してもらうか、の選択をしなくとも
お膳立てされてしまったわけです。
一挙手一投足、保育は全てがつながっているのだと、
もっと意識をもって行動しなくてはいけないと感じさせられた一件でした。
③その代の年中組の中には
足に補助具をつけて生活している「ホーリーくん」がいました。
高い山に登るときは大人の背負子でサポートをしてもらうこともあります。
担任浦ちゃんが考案した運動会の種目。
イメージとしては、レスキュー隊員の方がする訓練のような動きで、
お猿のかごやのようにぶら下がり、
ロープ?竹竿?に膝裏を引っ掛けて両腕で手繰り寄せながら進むコースをとりいれた
障害物競争でした。
彼だけに特別コースが準備してされたのでなく、
どちらかといえば、彼には平易で、皆にはちょっと難関?なコースです。
ユニバーサルな発想にこれがひだまりの立ち位置なんだと感じました。
ひだまりを去り未練たっっぷりの落ち込んだ私に、
夫が保育士資格修得の本をくれました。
現在おそまつながら保育の現場にいさせていただいています。
今日も深谷の広い空を見上げながら、
広島につながっているんだなと思って、
目の前の素敵なこどもたちと大切な時間を過ごしています。
ひだまり保育園はずっと心の「ひだまり」です。
あけちゃん、ありがとう。
2012年…ひだまり開園から7年。ようやく1年生になった頃。
当時のブログ記事を読み直して写真を探しながら、
初心に帰ることができました。
そして、大事にしたいことは ちっとも変わってないんだなって
再確認。
私はあけちゃんのような 優しくて丁寧で謙虚な人になれるように精進することを
ここに誓います。