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sunshinebreakthrough

高山はイチョウ散りゆくも豆腐絶品

2022.11.25 13:15

さんざん見に行っても黄色くなってなかった高山国分寺の大銀杏が黄色くなったとニュースでやってたもんで、これは見に行かないかんとなったが、しかし、いろいろな事情がありまして、1週間空いてしまったのだった。見頃から2週間経過では、どう考えてももう遅いのだが、もう散っちゃってると思うのだが、それでも見に行きたい。男には死ぬと分かっていても負けると分かっていても行かねばならぬ時があるのだ。でも、多分、もう見頃終了でガッカリするから、プランBも用意しておこう。では出発します。

当日は平日なんで地獄のハイウェイ通勤ラッシュを避けるべく、早朝に出撃するのだ。そのためには朝早めに起きて、まっちゃんにも協力していただいて、朝のいろいろやらなきゃいかん事を片付けたら、天気予報は晴れだが、最高気温予想はは高山12時に12度なんで、これはほぼ冬装備で行った方が良いと判断、帰ってくる時に暑くなったら脱げば良し、ヒートテック2枚重ねとライトダウンの最強組み合わせ、パンツの下にはヒートテックエクストラ股引を履いていく。これで完璧だ。実家新型ガレージから最強CBR600RRを引っ張り出して、早朝なので静かにエンジン始動(以下略となります。)

まずはガソリンだ。いつものようにコスモ石油に行くと、給油機の前にバイクを止めてハイオクを入れる。さすが平日、この時間でもう通勤途上に給油するサラリーマンがいっぱいいるので商売繁盛、みんな焦って給油しているではないか。朝は忙しいんだから、帰りに給油しとけよ。などと思いつつ、給油してたら、某やっちゃえコンパクトカーが後ろに止まって、乗ってるおっさんがいかにも早くしろよ的な視線でこっちを見てるので、ああ、ここのレーンで給油したいのかーでもまだこれからタンクのフタ閉めたり、いろいろしなきゃいけないからちょっと待ってろ。満タンになったので、給油ノズルを戻してあれこれやってたら、そのおっさんのやっちゃえコンパクトカーはぶおんっと、今までミニバンが給油してた隣のレーンが空いたのでそっちに入った。あ、そっちに入ったならいいか。時間かかっちゃってすまんのう。ということで、ゆっくり写真を撮ってからコスモ石油を出た。

国道19号線を多治見方面に向かう。早朝でまだくらいにもかかわらず、すでに早朝出勤の方々の車がビュンビュン走ってる。完璧な防寒体制のおかげでほとんど寒くないぞ。やはりこの選択が正しかったな。よし、ルートはどうするか。尾張パークウェイは暗いから走りたくないのでやめ。国道248号バイパスは可児の工業団地の通勤ラッシュに遭遇しそうなのでやめ。ということは、残るはいつものルートしかないか。それで行こう。で、それが失敗だった。内津峠を越えたら、まさしく霧のロンドンエアポート状態なのであった。やばい。そういえば、最近、東濃地方は濃霧注意報が連発してたんだった。こうなることは予想できたのに、迂闊だったぜ。こんなことになるなら、多少暗くても尾張パークウェイに行くべきだった。後悔先立たず。濃霧の中を走っていくと、あっという間にシールドが細かい水滴で覆われて。何も見えんくなっちゃった。これで危険である。こんな濃霧の中を走るのは、伊吹山以来か、いや美幌峠以来か、それとも大山以来かな。しかし、山でもない街中なのに、なぜ多治見にはこうも濃霧が発生するのか。シールドを半開きにして安全速度で走っていく。幸い、通勤の交通量があるので、前方のクルマのテールライトがちょうどいい道標になってくれた。そんなこんなで、相当にゆったりペースで多治見からいつものルートで川辺までやってきた。そこの国道41号線合流地点のセブンイレブンに緊急避難する。

川辺まで来て霧は晴れたが、このまま走っていったらシールドが見えないままなんで、ここで掃除しておこう。ついでに水分補給をする。恒例の白湯を買って飲んで、非常用のティッシュでシールドを拭き拭きしてきれいにしたら出発する。国道41号線を北上していく。かっ飛ばして行きたところだが、先方にでかいタンクローリー3台が連なって走っているので、完璧な法定速度なのであった。くそーこうなったら掟破りの対向車線はみだし追い越しだぜ。こんなタラタラ走ってられるかってんだオラオラーと思ったけど、もうすぐ免許証の更新なんで、ゴールド免許を喪失するのだけは避けたいゆえ、ガマンするのであった。で、タラタラ走って行くと、ようやく白川の道の駅を過ぎたところで、登坂車線があるから、そこで仏智義理の追い越しだぜ。そこからはガンガン飛ばしてぶっ飛ばしてバリ伝あいララもびっくりなくらいハイスピードでピレリの限界に挑むくらいにぬかかぬかかと言わせてやったぜ、誰にもオレに追いつけないぜーでも後に黄色いトヨタアクアがしっかりついてきてたのだった。まあ、そういうことだ。アレだ。実は対してスピード出てなかったってことだよ。そうだよ、そういう気になって書いてただけだよ。いいだろ、ツーレポの中でくらいバリ伝愛ララもどきしたっていいじゃん。そうだよどうせUターンもできないヘタレライダーだよ。ところで、最近の若いライダーにバリ伝とかあいララとか言ってわかるのだろうか。いや、それ以前にこのサイトにそんな若いライダーが閲覧しにくるのだろうか。

金山まで来たので、再び水分補給のために止まった。で、なんか栄養補給するものがいいなと思ってホットドリンクのコーナーを見てたら、甘酒があった。おお、そうだよ、甘酒は飲む点滴と言われるくらい栄養価満点なのだ。これにしよう。買って飲んだら、元気モリモリ湧いてきたよ。くーてやんでぇ、ひっく、おれはまのまひんについてこれふか〜。たれにもひきんなんてひわへないほ〜。やばい、アルコール度0%なのに、雰囲気だけで酔っ払っってしまった。何という酒の弱さだ。このままではゴールド免許剥奪になってしまう。仕方がないので酔いが覚めるのを待ってから出発した。

ここからは順調に走って、一気呵成に道の駅渚までやってきた。途中で恒例の見えなくしてやったがなかったので残念だった。で、道の駅で気温を見たら6度だった。寒いなー。しかし、今回の防寒体制のおかげでほとんど寒くなかった。これではっりしたのは、もう我慢しないでナロンエースだな。全然違う。我慢しないで防寒体制だ。スマホでルートを確認して、国分寺の位置と、プランBの位置をチェックしたら、出発する。

そこからも好調に進んで、宮トンネルを抜けて、広がる高山手前の風光明媚な光景を満喫しつつ、一気に高山市内に流れ込んだ。で、国分寺に行ったら、想定内の残念なことになっていたので、すぐに切り替えてプランBを決行する。それが豆腐ステーキだ。高山のうまいものランキングに必ず上位で登場する、豆腐ステーキ、実は何度も挑戦してるんだが、満員御礼の順番待ちが凄まじく、何度も挫折していた。近直では5月だったけな、店の前が順番待ちの客で、なんのデモ行進だよ、安田講堂事件かよ、と思うくらいな客でごった返してたもんな。今日は平日で、この時間なら、行けるんちゃうか。よしゃ、いてこましたるわい。

果たして、そこから何分かで豆腐ステーキの店に着いた。そしたら誰もいなかった。マジで今日は実は定休日なのか臨時休業なのかと思えるくらい、誰もいなかった。CBR600RRをロードバイクスタンドの近くに止めて、店に前で待ってたら、かわいらしい女の子店員さんが庭掃除に出てきたので、「ここで待ってればいいですか」と聞いたら「時間になったら整理券をお配りしますので、それまでお待ちください寒いですけどごめんなさい」と言うので「いえ、全然大丈夫です。ライダーにとって、この程度の気温は常春の国マリネラですよ、はっはっは」とかっこよくハードボイルドに決めたので、かわいい店員さん、ぽっ「なんてすてきなライ以下略 オイここで略するなよ、いいところなのに。

開店までひたすら待ってたら、途中で白菜をもったおねーさんが「おはようございます、寒いねー」と声をかけてくれた。おねーさんはお店の準備に入っていった。それからまたしばらく一人で待ってた。事態が動いたのが開店25分前くらいだ。一気にクルマが来たぞ。金沢ナンバー、横浜ナンバー、名古屋ナンバー、大阪ナンバーと、もろ観光客ばかりじゃん。みんな遠くから来るのだなー相当美味しいんだろうな。期待してしまうぞ。

で、いよいよ、開店時間が近づいて、面白いことに、誰も並んでないと並ばないのに、誰か並び始めると並ぶんんだね人間って。そんな感じに、一気にみんな並んで、気がついたら最後尾になってた。何でだよ、一番に来てたのに、くそ。でもまあいいか、何番でもいいか、一巡目に入れたらいいもんね。そしたら、さっきのおねーさんがガラガラと店の戸を開けて出てきて「整理券を配りますねーえーっとこちらは何人様ですか? あら?」おねーさん辺りをキョロキョロ見て「あら、一番に待ってた方は? ライダーの方? ヘンタイのライダーの方」やかましいわ「あーぼくですー」後ろで手を上げたら「あ、このヘンタイライダーさんが一番ですから」やかましいわ「この開店1時間以上も前から来て、店の前でうろうろしててすごく怪しい感じのヘンタイライダーさんが一番ですから」やかましいってんだろ「はい一番です」と一番札をもらった。素晴らしいこのお店のカストマーズサテスファンクションベリグーじゃん。一番に来たことを覚えててくれたんだ。サイコーじゃん。男泣きうれし泣きですよ。もう食う前から絶頂ですよ。

続いてお店に入ったら一番最初のテーブルに座った。注文を取りに来たおねーさんに「豆腐定食ご飯大盛り」と注文した。大盛りは70円プラスだと言われた。マジかよ。70円もプラスか。たけーなー。などと思いつつ、料理を待ってたら「すみません満席ですのでお待ちくださーい」と聞こえてきた。マジかよもう満席かよ。開店したばっかりじゃん今日平日なのにもう満席って何だよどうなってんの。きょどってたらご飯が来た。大盛りだった。っていうか、これ大盛りというより、どんぶりだろ。生まれた時からどんぶり飯って半田屋か。70円でどんぶり飯になるなら安いもんだ。あ、そういえば半田屋ってどうなったんだ、とんと見なくなったけど。味噌汁もでかい椀だな。ガリバーサイズっていうのか、ここではこれが普通なのか。しかし、こんなどんぶり飯食い切れるかな。きょどってたら本命が来た。豆腐ステーキが来た。まるで高温灼熱鋳造加工中の真っ赤に燃え上がるレアメタルが黙々と煙を上げてホイストクレーンで吊り下げられてやってきたみたいに、おねーさんが特製の工具で混んできてドンとテーブルに備え付けられていた五徳(でいいのかな)の上に載せた。ものすごいいい匂いがして、待ちきれない胃袋が強烈に活動して「早く食わせろ」とアッピールしてくるのであった。胃袋「オイ、もう写真なんかいらないから早く食わせろ」脳髄「ダメです、撮影してからです」胃袋「あんだとコラなめてんのかコラ」脳髄「下品な言葉を使うことは許しませんよ」胃袋「じゃかあしい早く食わせろ」という会話があったかどうかはわからんが、写真は撮った。で、食ったらめちゃくちゃうまいじゃんくそもう死ぬうまいしぬやばいやばすぎるご飯足りない誰だよ丼ご飯多すぎるとか言ってたのは前に出ろくそ。

あっという間に平らげてしまった。あまりにうまかったのでできるから明日も食いに来たい。明後日も食いに来たい。ああ、この残り汁の鉄板にご飯を乗せて食いたい。隣のテーブルのにーちゃんはご飯お代わりしてた。なるほど、おかわりする手もあるようだ。がしかし、どんぶり飯をお代わりするのはちょっと気が引ける。健康診断であーだこーだ指摘されてる身としては、やはり欲望にそそのかされるままではいかん。欲望のままに生きる人生ではいかん。断腸の思いで箸を置き、ご馳走様でしたなのであった。しかし未熟者なので、未練タラタラ後ろ髪を引かれる思いで、会計を済ませた。大盛りご飯で850円、って安すぎるだろ。今流行りの古民家カフェだっけ、古い家を改築してそれっぽくして、ちまちました和風創作料理もどきを出してる店なら1500円くらい取ってるぞ。何と素晴らしいお店なんだ。お金を払ったら、おねーさんが気をつけて帰ってねーと何度も言ってくれた。何と素晴らしいお店なんだ。泣けてくる。この店に行列ができる理由がわかるよ。

さて、大変な満足感に包まれて、国道41号線を戻っていく。そうだ、一応、国分寺に寄って写真を撮っておこう。国分寺に向かった。ちょっと道を間違えたが、国分寺に着いたので、写真を撮った。平日だが観光客がチラホラ来ており、みんな散っちゃったイチョウを見て残念がってた。こればかりは自然の摂理で、ちょうどいいタイミングで黄色くなるわけじゃないからな。天気のいい週末にドンピシャにんると一番いいんだけど。大量に散って落ちた黄色いイチョウを関係者の方々がホウキで掃除してた。庭園に広がる銀杏の黄色い絨毯を期待してきたが、それも無理だったので諦めて高山を後にした。

来た道をそっくるそのまま戻るルートの国道41号線は、やはり平日ということで、工事が多かった。下呂を過ぎたあたり、門原のそれはかなり長期にわたるものらしく、大規模な工事で、片側交互通行の距離も長いので、待ち時間も長かった。だからよゆーで工事案内の看板を撮影できた。普通ならこんなことできないよ。手袋外してカメラをウエストポーチから出してってそんな工程の多いことやってて、信号変わったら焦っちょうもんな。その点ここは長いから良い。いや待ち時間長いから良くないけど。その長い待ち時間が終わって、ようやく工事区間を通過できたら、そのあとも道路の線を書き直してる工事やら、防災工事やらで、3箇所くらいかな、片側交互通行で、時間がかかった。まあ、これで道路が良くなるんだから良しとしよう。

道の駅白川で休憩して、平日でバイク全然いなかったよ、それからさらに進んで、いつもの最終休憩ポイントのセブンイレブンまで戻ってきた。ここでコーヒーを飲むことにしよう。今日は大変に食い物が良かったので、思い切ってブルマンを飲むぞ。セブンイレブンの今ちょーおすすめ、期間限定のブルマン、ブルマンだぞブルマン。うちの近所の某コーヒー専門喫茶店で飲んだら1杯800円だか900円する、しかも豆が取れなかったので提供できませんとかヘーキで言っても許されるブルマンだぞ。それがコンビニで飲めるとは俄かに信じがたい。どうせパチモンじゃね? なんちゃってブルマンだろ。そもそも、普段でもセブンカフェは美味しいから、220円も出して飲むもんじゃねえよ、と思いつつ、50円割引クーポンもあるので、話のネタに飲むことにした。で、飲んだらめっちゃブルマンだった。ガチでブルマンだった。ブルマン特有の酸味と爽やかな飲み味と、完璧にブルマンだった。すんません、セブンカフェ舐めてました。サイコーです。今後はセブンカフェはブルマンしか飲まん。

あとは国道41号から尾張パークウェイを走って帰ってきた。


本日の出費

白湯 113円

甘酒 135円

豆腐定食 850円

ブルマン170円(50円引き)

メロンパン 135円

本日のCBR600RRの走行距離 300キロくらい

累計のCBR600RRの走行距離 33500キロくらい