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k y o k o "waffles"

翻訳本に久々ハマった、よ

2022.11.26 01:18


ソン・ウォンピョンさんの本を読破。

韓国文学盛り上がってて、いろんな作家さんを読んでみてるけど

この方の本がダントツ好き。


翻訳ゆえの遜色も全然なくて、翻訳者さんが上手なのもあるんだろうけど、

日本語と韓国語の文法が似てるからなのか、

もともと表現の豊かさがすごいのか、翻訳本であることを忘れて楽しめました

たとえば、嫌な気分で地下鉄に乗ってる時に


都会の皮膚の下に寄生している虫のように思えた。

(中略)

自分の足の下を電車が騒がしく走り回っていると考える人が、

今日1日に何人いるだろうか。

みんな、知ってはいても考えてみたことはない。

あるいは、忘れて暮らしている。



春だと勘違いして早く咲いてしまったレンギョウに対して


今更引っ込むこともできず、あとは凍って死んでしまうだけなのか。

とはいえ、黄色いことは本当に黄色い。目に痛いほどだ。

この灰色の都会で、君だけがどうしてそんなに溌剌としているの?



とかとか。

好みの問題かもだけど、こういう独白の表現は大好物なんだよぅ


こういう表現描写に心を奪われながら、するするとストーリーが入ってくる。

神は細部に宿る、なんだなあ。

この著者さんだと「アーモンド」のほうが有名かも?

こっちはストーリーが秀逸な気がする。のでより読みやすいかも。

「三十の反撃」は表現が秀逸。細かいとこに萌える人におすすめ。


久々翻訳本にハマってる、って話でした。