グラーイビ
アッサラーム アレイクム。
ヨルダン南部の小さな村に住む佳子です。
だんだんとラマダンが近づいて来ましたね。
こちらではカダー(前のラマダンで断食ができなかった日数を埋め合わせすること)や少しずつ体を慣れさせるためにもラマダン月に入る前に断食をする人達が増えてきています。
カダーについては、こちらに書かれています→覚えておくと良いムスリムキーワード(23)
ラマダン開けにはイードと言うお祝いがあり、そのためにお母さん達は断食中にも関わらず、2-3日前よりせっせと手作りのお菓子を作り始めます。
日本で言う本家では女性達が集まって作る光景が見られます。
大量に作る家や、一昔前はパン屋さんなどで焼いてもらうことがあったようです。
さて、イードのお菓子と言えば「マームール」でしょう。
でも今回はそれではなく、その次によく家庭で作られる「グラーイビ」をご紹介いたしましょう。
我が家ではいつも長女の十八番で、洗練されたレシピを譲り受けました。
これは言ってしまえばただのバタークッキーで、上にナッツ類をのせるとアラブ風になり、あまり特別なものではありません。
実は投稿するかどうかも躊躇しましたが、確かによく家庭で食べられているし、ティータイム用にもよく作られているので書くことにしました。
私が最初に口にしたのはトルコのクラビーエでしょう。
とってもサクサクでなんか「はくせんこう」を思い出すような懐かしい食べやすい味だなと言う印象でした。
材料も日本で揃えられようなものばかりで、混ぜて焼くだけの超簡単おやつ。
水や卵を入れてないので日持ちもします。ただしバターと砂糖が多いのでカロリーはかなり高いですよ~!
ラマダン開けを目指して今から練習し、皆にサプライズされてはいかがでしょうか?是非ともお試しあれ!
グラーイビ (約20個)
<材料>
バター 半カップ
アイシングシュガー 半カップ
小麦粉 1カップ
バニラエッセンス 数滴
<作り方>
①バターを常温にしておく。ハンドミキサーで柔らかくなるまで混ぜる。
②①にアイシングシュガーを加え、白っぽくなるまで混ぜる。
③バニラエッセンスと小麦粉の半量も入れて混ぜる。残りの半量を少しずつ入れながら、手で握ると纏まるくらいにする。
④ラップの上で一つに纏める
そして冷蔵庫で20分寝かせる。
⑤180度にオーブンを温める。生地を冷蔵庫から取り出し成形する。
いろんな形があるので下の写真のように好きな形にする。薄すぎないこと!
⑥オーブン中段で180度、約15分くらいほんのり香りが漂ってくるまで焼く。
ほとんど焼き色を付けないのが特徴。
(もっと白っぽい焼き色が好みなら120度で15-20分焼く。)
注意;焼きたては柔らかいので、オーブンから出してすぐに取らないこと。
少し冷めてから取り出し、紅茶と一緒にどうぞ!
グラーイビは、いろんな形がありますので参考になればと、写真を載せます。