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「がんと生きる 言葉の処方箋」

がん哲学外来カフェ 取材日記 0328

2018.03.28 22:39


桜が満開に咲いています。春を感じながらガン哲学外来カフェへ向かいました。


本日の「目白がん哲学外来カフェ」では、森山直太朗の「さくら」を参加者全員で歌うことから始まりました。美しい曲ですがなかなか難しい曲です。でもサビのところは皆さん気持ちよく歌えていたようです。みんなで歌う喜びはカラオケとは違う楽しさがあると思います。共有する喜びなのでしょうか?

がん哲学外来カフェにいると何事も独り占めできなくなると聞きます。一緒に喜び悲しむ。人のために何かをする。共有する事に喜びがある。その力を与えてくれる場所なのかもしれません。


会場は40人程の人で溢れていました。小さなお子さん連れの女性もいらしていて、床にはオモチャが置かれています。微笑ましい様子に顔が自然にほころびます。男性の参加者も多く、初参加の方も4人いらっしゃいました。


私のいたテーブルには先月ご自分のお母様のガンの再発を心配していらしていた女性が再び座っていました。

カフェが終わったら電車を乗り継いで山梨のご実家のお母さんをお見舞いに行かれる。という事を知り、みんなで「ぜひいつかお母さんをガンカフェへ連れてきてね!」とエールを送り帰り際に見送りました。それから1ヶ月。


「先月がんカフェに初めて来ました。母の罹患に関して何かしたいがどうしたら良いかわからなかった自分の気持ちが、ここにきた事で軽くなりました。この場所が明るく暖かく、訪れて本当に良かった。とても感謝しています。」


そう話される隣には、なんと今朝6時半に山梨県の南アルプスからいらしたという、そのお母様の姿が!

先月のガンカフェの後、実家を訪れられた娘さんから、直接がん哲学外来カフェの事を聞いて、今日遠路はるばる足を運ばれたそうです。


「今まで病気知らずでした。ところが仕事を退職すると決めた後に病気が見つかりました。とても驚きました。すぐに手術になり、まるで夢を見ているようでした。その後すぐに抗がん剤治療に入り落ち着いた頃には転んで骨折。昨年はひたすら耐えていた一年でした。

そして年末に再発があり、また今年から治療が始まりましたが、今はしばらくがんと付き合っていくんだなと思っています。がん細胞も自分の細胞と思い、がんのおかげで残り時間を家族と共有できていると考えています」


そう話すお母様の隣には、先ほどの娘さん、そして長男の方もご一緒にいらしていました。お仕事を休んでお母さんを同伴してくれた息子さんはとても冷静で穏やかに、ガンカフェを見ていてくださいました。

「このような場所が、僕たちの住んでいるところにもあるといいなと思いつつも、実際にはなかなか病気の事を近所には話しにくい現実もあります」


お子さん思いのお母さん。

そして子どもも親想い。


今日はそんな3人の姿と桜の誇らしげな姿が重なり、いつもよりとても眩しく感じるがん哲学外来カフェでした。

またぜひがん哲学外来カフェにいらしてくださいね!みんなで待っています!


がん哲学外来映画製作委員会プロデューサー

青柳志保