◇朝の一通のメールから
朝、昨日行なった仕事のことで、胸が熱くなる嬉しいメールをもらいました。
「ありがとうございます。嬉しい朝になりました」と返信し、とっても幸せな気持ちになりました。
仕事に出掛ける用意を済ませ、盲導犬のシエルに「シエル、さあ行こうっ」と、ニコニコ顔でマンションを出ました。
駅に行く足取りも、シエルに掛ける指示も軽快です。
一つ目の地下鉄電車に乗り込む時も
「失礼しまぁす。盲導犬と乗せてもらいまぁすっ」と、いつもより元気な声で乗りました。
車内は少し込んでいて、ドアから少し入った所でシエルと立っていると、電車が一瞬揺れました。
咄嗟に誰かが私の腕をサッと支えてくれ、
私が「あっ、ありがとうございます」とお礼を言いました。
降りる時も、いつもより元気に「ありがとぉございましたー。 お邪魔しましたぁ」と言いながら電車を降りました。
降りてすぐのエレベーターに乗る時、女性の人が「どうぞ、開きました」と教えてくれ、お礼を言いながら乗りこみました。
乗り換えのホーム階に着くと、先ほどの女性が「はい、着きました。行ってらっしゃいっ」と言ってくれ、思い掛けない言葉にちょっと間をおいて、「ありがとうございます。 行ってきまぁす」と言ってエベータを降りました。
次の電車が到着し、乗る時にまた「失礼しまーす。盲導犬と乗せてもらいまぁす」と乗りこみました。
リュックを網棚に置いたところで、若い女性の「座られますか?」の優しい声が聞こえてきました。
「あっ、良いですか? ご親切にありがとうございます」とお礼を言いながら左端の席に座らせてもらいました。
シエルは、とても良い子で私の前で大人しく左を向いて立っていました。
途中、私の右隣の席が空き、誰かが座って来られました。
しばらくすると、隣の席から「賢いですねぇ」と、年配の男性の感心した様子の声が聞こえてきました。
瞬間にシエルが私の右方向に振り返り、おじさんに顔を向けました。
私はクスッと笑い「はい、賢いんです。ありがとうございます」とお礼を言いました。
その男性が「私は次で降りますが、どこまで行くんですか?」と訊いてくれたので、「もう一つ先まで行きます」と伝えました。
駅に着き、挨拶を交わしてその方は席を立たれました。
電車が動き出した時、最初に席を譲ってくれた女性が左に立っておられたみたいで、優しい声で「リュックを下ろしておかなくて良いですか?」の声が聞こえて来ました。
あぁ、横に立ってくださっていたんだと気付き、「ありがとうございますぅ」丁寧にお礼を言いながらリュックを下ろしました。
駅に着いて、お礼を言いながらニコニコの笑顔で電車を降りました。
職場があるビルのエレベータ前に着きました。
エレベータのボタンの場所を探っていたら、可愛い女性の「押しましたよっ」の声がして、お礼を言いました。
エレベータが到着し、声を掛けてくれたので、一緒に乗り込みました。
「何階ですか?」と優しく聞いてもらい、行き先を伝えてお礼を言いました。
降りる時に「ありがとうございました。お世話になりました」と、笑顔でお礼を言って、エレベータを降りました。
カウンセリングルームに到着し、シエルのハーネスをはずしてやりながら「シエル、上手に来れたねぇ、ありがとう」と、出勤最後のお礼をシエルに言いました。
「感謝以外に幸せになる道なし」
の言葉がありますが、とっても幸せな朝でした。
すべてはあの一通のメールから始まりました。
にこっ! 亀ちゃん
※写真はシエルと神社参拝でツーショット。