星雲のデジカメお手軽撮影
最近の星雲星団撮影では、デジタルカメラの高ISOを使ったノータッチのお手軽撮影で行っています。
撮影の様子と作例をいくつか紹介させていただきます。
三朝高原でNJPにSkyWatcher ESPRIT150EDを載せて撮影している様子です。
こちらでは晴れる日や晴れ間が続く時間は限られているので、セットして天体導入したらすぐにノータッチで撮影開始します。
光学系は15cm望遠鏡の他、魚眼~400mmまでのカメラレンズを使い、カメラはEOS-R6とα7Ⅲの改造カメラを使っています。
また望遠レンズなどの軽量な機材ではマークX赤道儀を使っています。
ESPRIT150ED レデューサー810mmF5.4 EOS-R6 LPS-V3フィルター
ISO12800 露出75秒X35 43分45秒
ESPRIT150ED レデューサー810mmF5.4 EOS-R6 LPS-V3フィルター
ISO16000 露出75秒X32 40分
輝星のクロス像は裏技として望遠鏡のフードの前にタコ糸位の太さの黒い糸を張って撮影しています。
EF400mmF2.8LISⅡ α7Ⅲ オプトロンUHCフィルター
ISO8000 露出60秒X25 25分 マークX赤道儀
EF400mmF2.8LISⅡ+EF2XⅢ 800mmF6.3 α7Ⅲ フィルターなし
ISO16000 露出60秒X41 20秒X37 53分20秒
ESPRIT150ED フラットナー1050mmF7 EOS-R6 フィルターなし
ISO12800 露出60秒X63 63分
ESPRIT150ED フラットナー1050mmF7 EOS-R6 IDAS NGS-1フィルター
ISO16000 露出45秒X81 15秒X57 5秒X31 1.6秒X30 78分
先日市街地の自宅で東の空に月例24の月が出た後から透明度の良い空だったので撮影してみました。
中心部の白飛びする部分を段階露光の画像で補いました。フード前に張る黒い糸を1mm弱の太めの物に張り替えて撮影したところ失敗。画面下部のスパイダー像が太くなりすぎました。細めの糸の方が良いようです。
以上デジカメの高ISOを使ったお手軽撮影の作例を紹介させていただきました。
https://www.astrobin.com/search/?d=i
こちらの海外のサイトで検索すると冷却CCDなどのハイレベルな長時間露光の作品がたくさん出ていて、私の作品など足元にも及びませんが、これから色々勉強してゆきたいと思います。(松本 博久)