バイク屋さんの修理代が高い理由。
バイク屋さんの整備が、修理代が高い!!!!と言われます。当然です(笑)なぜならば、見えないところでコストがかかっているので。人件費は分かりやすいのですが、それ以外に特殊工具、そしてサービスマニュアルの本、使用する工具など・・・沢山の道具が揃わないと整備できない事があるから。
こんにちは、三重のカワサキのバイク屋、代表の今西です。
バイク屋さんの整備が、修理代が高い!!!!と言われます。当然ですと書いている自分で笑っています!!言い切っちゃった・・・。
けど意外と部品交換でいろんなコストがかかるんですよね。今日はカワサキのZX-6Rのフロントフォーク分解整備をしていて、もしかして・・・これだけ工具を使っているって知らないかもなぁ・・・普段見ない作業だもんなぁ・・・と思って。あっ!フロントフォークってこんな部品を言います。(下の写真を参考に)
フロントフォーク分解整備は機種によって金額が変わりますが(使用する部品の違いなどで)うちのお店の場合、フロントフォーク左右2本の分解整備で4~5万くらいかな。
フロントフォーク分解整備の際に分解するのにこんな感じで準備物があります。
通常工具(カウルなどを分解したりフォークを外したり)
特殊工具(フロントフォークをバラバラにするためだけに使用する部品)
フォークオイル(フロントフォーク内部は高温になるため専用オイルが入ってます)
トルクレンチ
サービスマニュアル(バイクを分解する手引書)
その他補助道具(ウエスやパーツクリーナ、コンプレッサーなどなど)
サービススタッフ2名(1名でもできるけど助っ人がいる時がある)
通常工具や、トルクレンチなどは普段から使用していますが、厄介なのが特殊工具と呼ばれる部品ごとに分解整備をするときに使用する工具。これがすべて揃えるのが大変なんですよね。
単純にフロントフォーク分解整備でもこの4点の特殊工具が今回の分解整備で必要となってきます。揃えるればいいじゃん!!!と簡単に言われる場合がありますが、
実はこの4点だけでそろえると「59500円」するんです。
しかも特殊工具によってはその機種しか使わない特殊工具があり、え・・・とバイクのラインナップを考えると恐ろしいほどの工具が必要となります。つまり年間10台整備しても特殊工具代として5950円かかるんです。しかも数年したらまた部品が進化してまた専用の特殊工具が必要となる場合があり・・・毎日フロントフォーク分解整備ばかり1日1台やっていればペイするのは簡単ですが、フロントフォーク分解整備が毎日ある訳でもなく(笑)
特殊工具の中には、年に1回しか使用しない工具も存在します。
ここから、専門的に分解整備をする場所って、バイクには沢山あって、リヤサスペンション、エンジン内部、いろんなところで特殊工具が必要となってきます。
ぼくたちバイク屋さんって、いろんな整備をバイク乗りのお客さんから依頼を受けて整備をします。だからいろんな通常工具、そして特殊工具をあらかじめ準備しておく必要もあるんですよね・・・。
ってブログを書いていたら、今でも十分整備費用って安いなぁ・・・と思ってしまった(笑)
さて、特殊工具にはいろんなものがあります。
こんなものや・・・
まるで昔のゲーム機みたいなものまで・・・・(これ↑以外と高いんですよ)
バイク屋さんの整備が、修理代が高い・・・確かに高いです。けどね、一つの整備を完了するためにいろんなコストがかかってしまうという点もあるので・・・
難しいとこなんですけどね。