TL タランチュラス レビュー
2022.11.29 06:17
今回のレビューは、トランスフォーマー レガシー より、
“TLー11 タランチュラス” です。
“ビーストウォーズ 超ロボット生命体トランスフォーマー” に登場したプレダコンの
“忍者兵 タランチュラス” が、
レガシーで発売されました。
前シリーズのキングダムでレギュラーメンバー7人が勢揃いできたマクシマルに対し、5人しか間に合わなかったプレダコン(しかもうち一人は限定扱い、かつ日本未発売・・)ですが、レガシーで残りの2人もフォローされることになりました。
そんなわけで、まずはタランチュラス・・タランスの登場です。
当時のアニメではメガトロンに次ぐプレダコン側の重要キャラクターで、日本語吹き替えを担当された長島雄一(現、チョー)氏の名演もあって非常に印象深い存在だったのですが、ネトフリ版の新作アニメには登場せず。
同じくネトフリ版に登場しなかったワスピネーターはキングダムで発売されたのに、彼とインフェルノがレガシーに回されたのは、単に人気順ということなんでしょうかね。
そういえば、これまでリメイクの機会もなかったのか・・
今回はまさに待望のオリジナルベースでのリメイクです。
ではでは、早速レビューしていくッスよ!
忍者兵 タランチュラス
やっぱりタランスと呼ぶほうがしっくりくるので、以降は基本的にそちらで表記しますのでご了承を。
肩書きに関しては当時のものが今回も採用されているようですが、少なくとも当時のアニメでは科学者や参謀ポジションという印象が強いです。
まぁ、変形(変身か)モチーフであるクモの特性を活かしたトリッキーな行動もいろいろと見せてくれましたが。
一応はメガトロンの部下という立場ながらとくに忠誠を見せることなく、独自の行動が目立っていたタランス。
惑星の異変やエイリアンの襲来にもいち早く気付き、旧名ポッドで脱出を図ろうとするもそれを察したメガトロンの命を受けたインフェルノに倒されてしまいます。
しかし死んではおらず、ブラックウィドーの身体を乗っ取るかたちで生き延び、続編のメタルスでメタルスボディを手に入れてメタルスタランスとして復活。
その正体は全トランスフォーマーの抹殺を目論むユニクロンの眷属。
ディセプティコン最大派閥のトリプティコン評議会のエージェントとしても暗躍していましたが、結局本当の目的は劇中で誰にも知られることはないまま、エイリアンとの攻防の末死亡してしまいます。
かなり端折った説明になってしまいましたが・・とにかく、非常に複雑なキャラクターでしたね。
ロボットモード
オリジナルトイではブラックウィドー(ブラックアラクニア)と同型だったので、リメイクされるにしてもKD ブラックアラクニアの流用になるのではないか? と思っていたのですが、完全新規造形となりました。
まぁ、当時のアニメデザインではロボット、ビーストともに一部似たような部分はあってもまったく違うプロポーションだったので、それを再現するとなると当然こういう判断にはなるよな、と。
いやもう、完全に当時のあの姿そのままですよ。
タランスです。
完璧でしょうこれは。
カラーリングも成型色メインですがかなり近い雰囲気。
毒々しい紫と、妙に綺麗なメタリックグリーンのコントラストが素敵です。
ビーストデストロン勢もメガトロン、ブラックウィドーが素晴らしい再現度とクオリティで登場したあと、スコルポス、ワスピーターは正直微妙な部分もあったのですが、ここへ来てまた一気に盛り返してくれましたね。
こうなると、キングダムでは見送られたことがむしろよかったように思います。
無理に間に合わせようとしていたら、先に言ったようなKD ブラックアラクニアの強引な流用でコレジャナイ感の強いものになっていたかもしれません。
なおテラザウラー・・
お顔の造形もそのまんま。
今にもあのウヒャヒャ笑いが聞こえてきそうです。
そういえば、僕がチョーさんを始めて認識したのがこのタランスだったなぁ。
目やキバの塗装も今回はムラがないし、いい感じ。
腕部の構造はブラックウィドーとほぼ一緒。
上腕にあたる部分にクモの肢が4本ずつ生えていることもあって一般的な人型の腕部とは上腕と前腕の長さのバランスが異なり、一応の肘となる部分が手首くらいの印象です。
その肘部分とクモ肢の基部はそれぞれ別個にロール可動します。
クモ肢は根元部分は基部との一体成型になっていますが、真ん中辺りでそれぞれボール可動します。
ここもブラックウィドーと同じ仕様ですね。
ただ、ブラックウィドーと違って基部パーツが肩の位置まで伸びているので、けっこう肩周りの可動に干渉します。
クロー状の手には5㎜軸を保持できる穴が2つ連なっていますが、
その理由はまた後ほど。
ちなみにこの手のほかでは足裏にしか5㎜穴がありません。
背面。
クモの腹部がそのまま配置される後ろ姿もアニメデザインそのまま。ダルマを背負っているようで可愛いですね。
脛裏は肉抜きされていますが、格子状にすることでディティールっぽい感じになっているのでさほど気になりません。