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大分のちょっといいとこ見てみたい

癒しのまち かんなわ

2018.06.26 03:47

大分県別府市鉄輪(かんなわ)。

古くより湯治場として栄えたこのまちでの過ごし方を今回は紹介したい。


湯治場といえば安宿である。

鉄輪も御多分にもれず、貸間と呼ばれる宿が存在する。

一室を3~4,000円程で貸出し、食事は基本的に自炊。

ゲストハウスのベッドが部屋になったバージョンと思ってもらったら、分かりやすいかもしれない。

そのなかで、僕が定宿として使っている宿が「貸間旅館 双葉荘」だ。



双葉荘には 十数室の貸間があり、泊る人数によって違う部屋を案内してくれる。


今回の部屋は6畳の畳敷き。おばあちゃんの家に遊びに来たようで、落ち着く。


荷物を置いたら近所のスーパーで買い出し。

今日のメインイベントの始まりである。


別府市は温泉の源泉、湧出量ともに日本一を誇る市だ。

まちのいたるところから湯けむりが上がるのをみることができる。

その温泉の蒸気を利用した料理がこの旅のごちそうとなる「地獄蒸し」だ。


地獄窯と呼ばれる温泉の蒸気が飛び出す窯にかごに乗せた食べ物をセット。


10~15分程待つとこの通り、余分な脂が抜け、素材本来のうまみが引き出された料理が完成する。


豚肉にポン酢、ゆず胡椒をつけ、口の中に運び込む。

追いかけるようにビールを流し込み、プハーッと一息。

地獄で極楽とはこのことだったと思う。

幸せとは地獄にあったのだと悟る。


続いて、海鮮料理。

さかなの甘みと日本酒のうまみが引き立てあう。

「美味しさの玉手箱やー!」

とは言わないが、決して過言ではない。

ちなみに日本酒は地元の酒屋「加藤酒店」で購入した大分の地酒。


たらふく食べたら温泉だ。

この宿の温泉は美人の湯。

源泉を利用した化粧水がつくられるほどの美肌成分が含まれている。

おいしいものを食べ、温泉に入り、枕投げをせずに寝る。

平均的な日本人の理想の生活ではないだろうか。


翌朝、楽しんだのは温泉熱を利用した低温サウナ。体の芯から温まり、じんわりと汗をかき、デトックスができる。


おばあちゃんの家のような旅館をでたら、近くのカフェ「アルテノイエ」へ。


落ち着いた空間で地獄蒸しパンを楽しみながらコーヒーをいただく。


このまちの時間はゆっくりと流れる。

普段の喧騒から離れ、肩書を離れた自分になれる。


僕はこのまち一度楽しんでから虜になってしまっている。

色々な人に勧め続けて、延べ人数では40人程度このまちで遊んでもらっている。

そして有難いことに、そのうち多くの人がリピーターだ。


鉄輪は本当に楽しい。

ここでの時間、体験はほかの場所ではできない。

この「癒しのまち かんなわ」で心と体のデトックスを楽しんでほしい。