EBP competencies | RNs/APNsに求められるEBPのコンピテンシー
看護師のEBPに求められるコンピテンシーに関する議論は様々ですが、registerd nurses (RNs) と advanced practice nurses (APNs) の違いについて整理することは、EBPの学びと実践をステップアップするうえで重要です.
Melnykら(2014)は、デルファイ法を用いて、RNsに対する 13のEBP competenciesと、さらにAPNsでは11のコンピテンシーを追加する2階層でのコンピテンシーを報告しました.
詳しくは論文、または、Melnykらの書籍(2018)になりますが、RNsは、EBPの取り組みに参加できること、APNsはEBPの取り組みを自ら行うことができる、という段階が示されました.
「EBPの取り組みに参加できる」と聞くと、一見、「???」と思われるかもしれませんが、ここでいう「参加」というのは、先輩が取り組んでいるEBPや、病棟などの所属組織やチームが取り組んでいるEBPについて、そういった他者の存在があれば、自分も一緒にEBPを考えて取り組むことができる、このような文脈で ”参加” と捉えるとわかりやすいかもしれません.
この研究が行われたのはアメリカですが、EBPの能力開発は、看護師(医療者)個々人の能力や努力に依存するのではなく、このように実践現場において、EBPの取り組みに対してリーダーシップを発揮して進めてくれる人の存在、メンターの存在などが重要とされていることがわかります.
References.
Melnyk BM, et al. The establishment of evidence-based practice competencies for practicing registered nurses and advanced practice nurses in real-world clinical settings: proficiencies to improve healthcare quality, reliability, patient outcomes, and costs. Worldviews Evid Based Nurs. 2014;11(1):5-15. doi:10.1111/wvn.12021
Melnyk, B. M., & Fineout-Overholt, E. (2018). Evidence-based practice in nursing and healthcare. A guide to best practice. (4th ed.). Lippincott Williams & Wilkins.