アメリカ大学進学の良さは、授業がない2週間の春休みにも詰まっている
私自身も、リベラルアーツという教育システムに引かれて、アメリカ大学への進学を決めました。
しかし、日本で得られない体験は、授業外にもたくさん転がっています。
今回は、あまり語られることない学期中の長期休みについて書いていきたいなと思います。
学期中の長期休暇
私の通っているウースター大学では、秋学期に秋休み(1週間)とThanksgiving休み(3日)があり、春学期には春休みが2週間あります。
友達の話を聞いていると、期間に差はあれど、ほかの大学も同じようにまとまった休みが学期中にあるようです。
私は、秋休みには大学が提供していたワシントンD.C.への旅行、春休みには大学内のボランティア団体が主催するウェストバージニアへの旅行に参加しました。
私の大学は授業外での学びにも力を入れており、サポートが充実しています。
そのため、現地の学生のように気軽に家に帰ることができない留学生でも、休みを有意義に過ごすことができます。
実際に秋休みと春休みには、私が参加したものも含めて大学が3・4種類の旅行を用意していました。
大学が計画する旅行のメリットは、
- 大学から補助金が出るため1週間弱の旅行が1〜2万円で楽しめるということ
- キャンパス内の今まで出会ったことない人(教授も含む)と知り合えること
- 大学のOG・OBと話す機会が手に入ること
などです。
このようにメリットがたくさんあるため、留学生だけでなくアメリカ人学生も多く参加しています。
また大学が用意した旅行に参加せず、自分で仲が良い友達と旅行を計画して、NYやビーチに遊びに行っている人もいます。
友達と旅行をするにも、日本からアメリカに旅行する場合は飛行機代だけで10万円以上かかってしまうので、アメリカの大学に通っているからこそ、世界のいろいろな場所に足を伸ばしやすいのかなと思います。
春休みのボランティア旅行
今回この長期休暇に焦点を当てた記事を書こうと思ったきっかけは、今年の春休みに参加した、ボランティア旅行でした。
この旅行は、30人弱の学生が隣の州であるウェストバージニアの、鉱石採掘場周辺にある村にボランティアをしに行くというもの。
1週間スマホは圏外で、読書や会話、ジグゾーパズルなどを中心にゆったりとした時間を過ごす、普段の大学生活とはかけ離れた生活をしました。
毎日ネイティブの英語に囲まれたからリスニング力がついた、アメリカの文化(音楽・食事)を体験したなど、留学と聞いてすぐに思い浮かぶような良いこともたくさんありました。
しかしそれをはるかに超える、新しいものにも出会いました。
例えば、
- 同じ目線で、貧困や大学の方針について生徒に意見を求める、教授の生徒への信頼
- 作業の過程で必要以上と思える程にお互いを褒めて、楽しくグループ活動をする環境
- ボランティアを「やってあげる」のではなく「やりたい」と思って行動する自主性
これらは、春休み何もしないのは暇だからと、なんとなくこの旅行に参加した私が、1ミリも期待していなかったものでした。
最後に
日本では得られない経験を、得ることができるから。
これを海外大学に進学したい理由として使うのは、国内奨学金への志望書や、親の説得に使いたい際には特に、曖昧で弱すぎるかもしれません。
だからネットで検索しても、グローバル人材として多様性を理解し、英語が話せるようになるとか、プレゼンやディベートが中心となる授業形態が良いからなどの理由が並びます。
…それらが大事じゃないと言っているわけじゃないという注釈は、要りませんよね。
でも、実際に海外大学に進学している先輩が、少なくとも私が、「ぜひ海外大学を視野に入れて欲しい、本当に価値がある」と話す理由。
それは、授業外で、新しい気づきや学びの経験があるからじゃないかなと思います。
履歴書にスキルとしてかけるものではないけれど、確実に自分の人生観に影響を与えるような体験。
そんなものが、学期中の授業だけじゃなくて、休みの期間にまで転がっている。
そんなことが今回少しでも伝わっていたら良いなと思います。
2018/03/17 amu