絵本『エリーちゃんのクリスマス』

雪降る街に一人佇む女の子を覗き見ているような表紙の出会いからかれこれ１２、３年経つでしょうか。

まっ赤な表紙をそっと捲ると可愛いクリスマスオーナメントが目に飛び込んできます。そして主人公エリーちゃんのクリスマスの物語が始まります。

１２月の雪の寒空をエリーちゃんは犬のハリーとモミの切り出しに出掛けます。

冷え切った体を仲間たちとココアで温めた後、もみの木の飾り付けをしているとてっぺんに飾る星が見当たりません。再び星を探しに家の外へ、そこから新たな展開に。

私たちの想像するある人物が登場しますが、その人物の意外な容姿に思わず吹き出してしまいます。

子供と動物だけの小さな物語の中に読み手の子供達を優しく誘ってくれる優しくもあり、可愛くもあり、そして純粋にクリスマスを楽しむことを教えてくれる作品です。クリスマスの時期に毎年繰り返し読み、子供の頃の思い出の一冊として子供の心に生き続けて欲しい作品です。そして世代を超えて親から子へ、子から孫えと読み繋いでいただきたく思います。