4年生にとって最後の吹奏楽アカデミー修了演奏会
今年度初めて4学年が揃った東京音楽大学吹奏楽アカデミー専攻。
開講初年度はたった8名の学生からスタートしたこの専攻も今では50名の大所帯になりました。
吹奏楽アカデミーの最大の特徴のひとつとして、合奏の授業は各楽器の講師が演奏に参加することです。通常、管打楽器専攻などの合奏授業は学生だけで演奏するので、特殊な環境だと思います。しかしそれがとても良い。どの楽器からも講師の音が聴こえてくるのでいわばリアルタイムで参考演奏が聴けるし、アドバイスももらえるわけです。全ての楽器の講師が近くにいて、何か質問があればすぐにできる環境は、普通の音大の専攻では結構難しいことなんです。
初年度の学生は8名。吹奏楽アカデミーの演奏に参加している講師はおよそ15名。そんな状況で最初は合奏授業をしていたわけですから、もはやプロ奏者の中に混ざって学生が演奏しているような状況でした。学生にとって、かなり刺激的だったと思います。
先日、11月30日に今年度の後期(東京音大では秋学期と呼んでいます)修了演奏会がありました。4年生はこれが最後の吹奏楽の本番でした。
途中コロナで演奏会ができない時もありましたが、最後はみんなで演奏できました。
初年度からずっと最上級生で、することすべてが初めてで(講師も全員初めてのことばかりでしたが)、手探りなこともたくさんありましたが、4年生はとても芯があり、行動力があるし、物事を良くしていこうとする気持ちが強く、チャレンジ精神の強い子たちです。そんな4年生にたくさん助けられてきましたし、今の吹奏楽アカデミーがあるのもみんなのおかげです。とても感謝しています。
↑4年生が作った動画だそうです。インパクト強め(笑)
本番に向けて練習回数がかなり少なかったものの、演奏会はなんとか形にすることができたと思います。そのあたりは長くなるのでまた後日書きたいと思います。
ひとまず、4年生のみなさんお疲れ様でした!といってもまだ実技試験も他の授業もたくさんあるんですけどね。もうしばらく頑張りましょう。
荻原明(おぎわらあきら)